北海道新幹線函館駅乗り入れの話題を追いかけるまとめ(随時更新)
大泉新函館市長が選挙時に掲げた目玉のひとつ「北海道新幹線の函館乗り入れ調査」。このまとめでは、新幹線函館乗り入れに関連した報道や関係者の発言などが公表され次第随時更新していき、この話題の行く末を見守っていく予定です。
更新2023/6/7
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関連報道ブックマーク
大泉函館市長就任後の関連報道・記事
2023年6月
- (限定)大泉・函館市長、新幹線乗り入れ調査 4000万円補正予算案計上へ:北海道新聞デジタル[6/7]
- 大泉洋の兄である大泉潤・函館市長の目玉政策「ミニ新幹線の函館駅乗り入れ」、その実現度は?/Newsポストセブン[6/4]
- 函館「素通り」の危機、新幹線乗り入れに高い壁 どうする大泉市長:朝日新聞デジタル[6/3]
- (限定)<今日の話題>函館駅と新幹線:北海道新聞デジタル[6/2]
コラム。やはり道新の掲載記事では他メディアよりネガティブな言及が混じりますね
2023年5月
函館駅乗入れ計画全体
- 北海道新幹線の函館駅乗入れ、北海道・JR北海道・JR東日本の反応は/マイナビニュース[5/30]
函館市の新幹線対策担当課長の詳細についての記事 - 新幹線「函館駅乗り入れ」はなぜ有権者の支持を集めたのか? その背景にあった、裏切られ続けた自治体蹂躙の過去(Merkmal) – Yahoo!ニュース[5/21]
建設前段階からの経緯まとめ記事 - JR北海道が協力姿勢の新幹線函館延伸…知事は「注視したい」 | レスポンス(Response.jp)[5/19]
- (限定)新幹線の函館駅乗り入れ調査 JR北海道社長「要請あれば協力」:北海道新聞デジタル[5/17]
あくまで鉄道事業者の立場で協力というスタンス
函館市で関連人事:5/19
大泉函館市長が鈴木知事と会談、新幹線函館駅乗入れ具体的に触れず、ほか:5/16
- (限定)新幹線の函館駅乗り入れ言及せず 道南期成会に大泉市長初出席:北海道新聞デジタル[5/23]
- 函館市の大泉潤市長が道庁訪問 就任後初めて鈴木知事と会談|NHK 北海道のニュース[5/16]
- 「マスコミすごいですね」鈴木知事と大泉函館市長が面談 新幹線の函館駅乗り入れ「機運高める」 | STV札幌テレビ[5/16]
- 大泉潤函館市長が鈴木直道知事を訪問 ふるさと納税寄付額100億円に向けて知事「協力できたらいい」/HBC NEWS[5/16]
- 函館・大泉市長が鈴木知事と面会 新幹線乗り入れ、道との連携に意欲:北海道新聞デジタル[5/16]
新幹線函館駅乗入れ案について解説・考察記事。文春オンラインやITmediaなど各メディアで具体的な内容まで踏み込んだ記事、執筆者は同じ方
- 弟は大泉洋! 新函館市長・大泉潤氏が公約にした「新幹線函館駅乗り入れ」は実現可能なのか | 文春オンライン[5/14]
- 大泉潤函館市長の公約「新幹線函館駅乗り入れ」のブレインに「線路」「車両」の構想をすべて聞いた | 文春オンライン[5/14]
- 北海道新幹線が函館駅に乗り入れると「はこだてライナー」はなくなるのか | 文春オンライン[5/14]
- 「函館新幹線」ついに公約へ! 想定ダイヤをつくってみた/ITmedia[5/13]
公約はあくまで「調査」なんですが - 函館市・大泉潤市長の公約「北海道新幹線函館乗入れ」実現できるか/マイナビニュース[5/3]
さらに踏み込んだ函館駅乗入れ案(の元ネタ)の解説と現実感考察
大泉函館市長が始動
- (全文)大泉函館市長、商工会議所会頭と平行線 新幹線函館駅乗り入れ(北海道新聞) – Yahoo!ニュース[5/11]
※同じ記事(限定)新幹線函館駅乗り入れで大泉市長 商工会議所会頭と平行線:北海道新聞デジタル[5/11] - 北海道新幹線 函館乗り入れ 大泉新市長「重要通りこして当然」 実現可能か 課題調査へ/HTB NEWS[5/11]
- 函館駅に新幹線、実るか 大泉市長「ミニ」方式調査へ 投資誘発の起爆剤に<フォーカス>:北海道新聞デジタル[5/3]
道新は実現疑問視感が強い姿勢で一貫している
HBCがざっくり取り上げた新幹線函館駅乗り入れの話題 Youtubeより
大泉潤市長の目玉政策「新幹線の函館乗り入れ」市民の反応は上々、“鉄道解説系”ユーチューバー「お金の問題ではない」[5/2]
2023年4月
- 大泉函館市長、北海道新幹線の函館延伸に積極姿勢—6月の予算に調査費を盛り込みたい | レスポンス(Response.jp)[4/28]
- 新幹線の函館駅乗り入れ「実現したい」 次期市長の大泉氏 札幌直通にも意欲:北海道新聞デジタル[4/27]
- 「函館新幹線はどうでしょう」。北海道新幹線、函館駅乗り入れ案が再浮上。大泉市政誕生で | タビリス[4/25]
函館市長選挙時の関連報道記事
市長選挙直後
- ミニ新幹線で函館乗り入れ検討 大泉新市長「年度内に調査」 – 日本経済新聞[4/24]
- (限定)<誕生大泉市政 函館市議選 圧勝の先に>上 「風」狙い通り 異例の大差:北海道新聞デジタル[4/24]
- <社説>函館に新市長 公約実行、手腕問われる:北海道新聞デジタル[4/24]
道新は実現困難な目標を掲げて当選したという意味でもこの話題を注目していきたいのでは
市長選挙期間中
- 4期目目指す現職・工藤寿樹氏「観光客600万人に」 元部下・大泉潤氏「ふるさと納税100億円に」函館市長選ラストスパート/HBC NEWS[4/21]
選挙時の工藤元市長からの批判「工藤寿樹候補「ミニ新幹線を東京から引っ張ってやって来るんですか?永遠に続く莫大な赤字を、誰が負担して、誰が走らせるってことですよ。そこの答えがない限りは話しにならない」」
市長選挙前
- 新人・大泉潤氏「五稜郭 世界遺産へ機運醸成を」<函館市長選2023 候補予定者に聞く>:北海道新聞デジタル[4/14]
- <チェック/公約 2023函館市長選>中 工藤氏、年間観光客600万人に 大泉氏、富裕層呼び消費倍増:北海道新聞デジタル[4/13]
- 函館市長選挙 大泉潤氏インタビュー | NHK北海道(2023/3/11)
過去の関連ブックマーク
一体何を掲げたのか
大泉市長が市長選挙時に掲げたもののひとつが「北海道新幹線の函館乗り入れ調査」。あくまで調査ですが「速やかに着手し、2023年度中にも結果を出したい」(日経2023/4/24)とのこと。まずは手応えを確かめたいようですが、慎重姿勢が見えます。
このほか、大泉市長は立候補にあたり五稜郭の世界遺産登録を目指すなどいくつかの注目すべき取り組みを掲げていました。
函館駅乗り入れ案の概要
北海道新幹線函館駅乗り入れ案の概要としては、JR函館本線の新函館北斗駅から函館駅までの既存線路にレールを1本追加し新幹線車両が走行出来るようにして函館駅への乗り入れを実現しようという通称ミニ新幹線の形式(合ってます?)。新幹線専用の高架レールが要らず新たな建設費や用地買収が不要なため短期間低予算で実現出来ることが特徴。
メリットとデメリット
メリットとしては現在の新幹線高架駅から高低差を経てのはこだてライナー乗り換えが不要になり旅行体験の質が大きく向上すること、運用によっては現在函館・札幌間を結んでいる特急北斗の需要を新幹線での函館・札幌往復便で全て受け持てること、JR函館駅周辺への経済効果、でしょうか。
一方のデメリットも財源確保の確実性や新函館北斗駅前開発への影響、運用の分担やコスト面などいろいろ見えてきそうで、現在JR貨物と合わせて議論が進んでいる並行在来線存続問題へも影響があるかも知れません。
財源
財源と関連して大泉市長は様々なメディアでふるさと納税額の大幅アップ(100億以上?)を目指す旨を語っていて、新幹線函館乗り入れの財源にもしたいようです。ふるさと納税金額の上位自治体群に食い込むことは函館という街のポテンシャルをフルに活かせるならと可能性を感じますが、2021年度8.7億円という実績額との大きな開きには思わず苦笑してしまいそう。果たして。
北海道新幹線・函館の無念とリベンジ
北海道新幹線計画の過去の函館関連の経緯(朝日新聞2011/12/19)を知る人にとっては、(新幹線乗り入れも念頭にあったと指摘がある)2003年JR函館駅改修で多額の費用を負担させたにも関わらず(北海道の交通内・2010/11/29 北海道新聞 社説引用)札幌延伸のルートと予算を優先したために「切り捨てられた函館の街と函館駅」という意味で残念な思いを持った方も多いと思います。
選挙に際してそうした面を利用するためだけにダメ元で掲げたのだとすれば巧妙すぎて罪深いですが、ポジティブに捉えれば「前任者と違い改革と進化に挑戦するリーダーの姿」とも言えます。北海道新幹線の函館駅乗り入れは、大泉函館市長の腕前が試されるとともに、北海道新幹線で切り捨てられた函館という街にとってリベンジチャンスとも言える試みかも知れません。
関連:
- asahi.com(朝日新聞社):新幹線の札幌延伸へ 知事、函館市長に直談判 北海道 – 航空ニュース(2011/12/19)
- 国立研究開発法人科学技術推進機構内資料PDF「北海道新幹線をめぐる政治過程と並行在来線問題」2011年5月
- 北海道新幹線延伸区間の並行在来線問題経緯を改めて振り返ってみる/ブログ:北海道の交通関係(2021/05/02)
函館駅乗り入れ案についてはじめて知った記事
mastaが各メディアの函館関連の報道や記事・コラムを観察していてはじめてこの話題を見かけたのは2020年のこの記事でした。
ここに詳しく書かれているのは新函館北斗駅からスイッチバックで函館本線に乗り入れる方式で、2023年4月現在の大泉新函館市長に関連して報道されている方式と若干異なる部分があるようですが、1本レールを追加して低予算・乗り換え無しで函館駅へ乗り入れるという大筋の目的は同じ(構想の出発点はコレなのではと想像しています)。一見いいことずくめの計画案に見えるが・・・。(あの新幹線からはこだてライナーへの乗り換えの流れとはこだてライナー内の座席配置の割り切り度合いは、旅のワクワクが飛んじゃうほどシンドそうです)
記事によると令和2年10月の函館市内での商工関係者向け講演資料として作られたものに記載があったとのことで、提唱者は元鉄道建設公団幹部とのこと。なぜ新幹線の函館駅乗り入れが見送られたか過去の経緯も含めざっくり書かれています。
関連:函館・長万部間の並行在来線存続問題・JR貨物
JR貨物も走る路線として存在してきたJR函館線・函館・長万部間、北海道新幹線札幌延伸とともにJRから切り離され、存続するかどうか長い協議が行われています。詳しくは以下のまとめで随時更新中です。
同じく議論されていた並行在来線長万部~小樽間は2022年3月に廃線とバス転換が決定しています。