北海道新幹線函館駅乗り入れの話題を追いかけるまとめ(随時更新)

大泉新函館市長が選挙時に掲げた目玉のひとつ「北海道新幹線の函館乗り入れ調査」。このまとめでは、新幹線函館乗り入れに関連した報道や関係者の発言などが公表され次第随時更新していき、この話題の行く末を見守っていく予定です。

更新2024/1/23

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関連報道ブックマーク

大泉函館市長就任後の関連報道・記事

2024年1月

2023年12月

2023年11月

2023年10月

2023年9月

2023年8月

新幹線函館駅乗り入れの調査会社決定、中間報告は12月頃予定。調査会社は千代田コンサルタント

2023年7月

2023年6月

2023年5月

函館駅乗入れ計画全体

函館市で関連人事:5/19

大泉函館市長が鈴木知事と会談、新幹線函館駅乗入れ具体的に触れず、ほか:5/16

新幹線函館駅乗入れ案について解説・考察記事。文春オンラインやITmediaなど各メディアで具体的な内容まで踏み込んだ記事、執筆者は同じ方

大泉函館市長が始動

HBCがざっくり取り上げた新幹線函館駅乗り入れの話題 Youtubeより
大泉潤市長の目玉政策「新幹線の函館乗り入れ」市民の反応は上々、“鉄道解説系”ユーチューバー「お金の問題ではない」[5/2]

2023年4月

函館市長選挙時の関連報道記事

市長選挙直後

市長選挙期間中

市長選挙前

過去の関連ブックマーク

一体何を掲げたのか

大泉市長が市長選挙時に掲げたもののひとつが「北海道新幹線の函館乗り入れ調査」。あくまで調査ですが「速やかに着手し、2023年度中にも結果を出したい」(日経2023/4/24)とのこと。まずは手応えを確かめたいようですが、慎重姿勢が見えます。
このほか、大泉市長は立候補にあたり五稜郭の世界遺産登録を目指すなどいくつかの注目すべき取り組みを掲げていました。

函館駅乗り入れ案の概要

北海道新幹線函館駅乗り入れ案の概要としては、JR函館本線の新函館北斗駅から函館駅までの既存線路にレールを1本追加し新幹線車両が走行出来るようにして函館駅への乗り入れを実現しようという通称ミニ新幹線の形式(合ってます?)。新幹線専用の高架レールが要らず新たな建設費や用地買収が不要なため短期間低予算で実現出来ることが特徴。

メリットとデメリット

メリットとしては現在の新幹線高架駅から高低差を経てのはこだてライナー乗り換えが不要になり旅行体験の質が大きく向上すること、運用によっては現在函館・札幌間を結んでいる特急北斗の需要を新幹線での函館・札幌往復便で全て受け持てること、JR函館駅周辺への経済効果、でしょうか。
一方のデメリットも財源確保の確実性や新函館北斗駅前開発への影響、運用の分担やコスト面などいろいろ見えてきそうで、現在JR貨物と合わせて議論が進んでいる並行在来線存続問題へも影響があるかも知れません。

財源

財源と関連して大泉市長は様々なメディアでふるさと納税額の大幅アップ(100億以上?)を目指す旨を語っていて、新幹線函館乗り入れの財源にもしたいようです。ふるさと納税金額の上位自治体群に食い込むことは函館という街のポテンシャルをフルに活かせるならと可能性を感じますが、2021年度8.7億円という実績額との大きな開きには思わず苦笑してしまいそう。果たして。

北海道新幹線・函館の無念とリベンジ

北海道新幹線計画の過去の函館関連の経緯(朝日新聞2011/12/19)を知る人にとっては、(新幹線乗り入れも念頭にあったと指摘がある)2003年JR函館駅改修で多額の費用を負担させたにも関わらず(北海道の交通内・2010/11/29 北海道新聞 社説引用)札幌延伸のルートと予算を優先したために「切り捨てられた函館の街と函館駅」という意味で残念な思いを持った方も多いと思います。
選挙に際してそうした面を利用するためだけにダメ元で掲げたのだとすれば巧妙すぎて罪深いですが、ポジティブに捉えれば「前任者と違い改革と進化に挑戦するリーダーの姿」とも言えます。北海道新幹線の函館駅乗り入れは、大泉函館市長の腕前が試されるとともに、北海道新幹線で切り捨てられた函館という街にとってリベンジチャンスとも言える試みかも知れません。

関連:

函館駅乗り入れ案についてはじめて知った記事

mastaが各メディアの函館関連の報道や記事・コラムを観察していてはじめてこの話題を見かけたのは2020年のこの記事でした。

ここに詳しく書かれているのは新函館北斗駅からスイッチバックで函館本線に乗り入れる方式で、2023年4月現在の大泉新函館市長に関連して報道されている方式と若干異なる部分があるようですが、1本レールを追加して低予算・乗り換え無しで函館駅へ乗り入れるという大筋の目的は同じ(構想の出発点はコレなのではと想像しています)。一見いいことずくめの計画案に見えるが・・・。(あの新幹線からはこだてライナーへの乗り換えの流れとはこだてライナー内の座席配置の割り切り度合いは、旅のワクワクが飛んじゃうほどシンドそうです)

記事によると令和2年10月の函館市内での商工関係者向け講演資料として作られたものに記載があったとのことで、提唱者は元鉄道建設公団幹部とのこと。なぜ新幹線の函館駅乗り入れが見送られたか過去の経緯も含めざっくり書かれています。

関連:函館・長万部間の並行在来線存続問題・JR貨物

JR貨物も走る路線として存在してきたJR函館線・函館・長万部間、北海道新幹線札幌延伸とともにJRから切り離され、存続するかどうか長い協議が行われています。詳しくは以下のまとめで随時更新中です。

同じく議論されていた並行在来線長万部~小樽間は2022年3月に廃線とバス転換が決定しています。