函館市浜町の海岸に大量のイワシが漂着 なぜ?【話題】2023/12

12月7日、函館市浜町(戸井地区)の海岸に大量のイワシが漂着しているのが発見されました。漁業関係者の通報で函館市水産課職員が現場に駆けつけ調査を行ったとのこと。現地では海岸線約5kmにもわたって大量に漂着していて、大半がイワシで一部サバも混じり、SNSではイルカの死体目撃例も。

HTBによるニュース映像はこちら

大量のイワシ漂着、なぜ?

突然発生した大量のイワシの漂着。理由は何が考えられるのか。
NHKの報道などでの専門家見解によると、適した水温を求めて移動中だったイワシの群れがイルカやマグロなど捕食者に追われ浅瀬に追い詰められた結果酸欠になり漂着したのではないかとのこと。ただしまだ予測の範囲であり死因は特定されていません。
(函館市や道南では6日夜から大きく冷え込んで気温差が大きかったですから、海水の温度もずいぶん変化したでしょう)

函館市では、「一定程度時間が経過しており,打ち上げられた原因も不明であるため,極力持ち帰らないようお願いいたします。」と注意を呼び掛けています。

突然発生した驚きの自然現象。全国では時折報道されますが函館市ではかなり珍しい(個人的には記憶に無し)。問題は今後の対応、量が多すぎますから処理も長期間かかりそうです。季節が気温の低い冬でよかったですが、それでも時間の経過とともに匂いも出そうで、民家の多い海岸通りはじめ戸井地区周辺への影響が心配。
これ、砂浜や水中の死骸の回収・撤去と運搬もそうですが処理自体はどうするんでしょうね?大量すぎて埋め立てが難しいとしたら日乃出町の清掃工場で焼却なんでしょうか?

イワシの回収作業完了 陸地側で537トン回収 海中は酸素濃度回復

12月27日に函館市が大規模な回収作業を終えたと発表しました(NHK報道ほか)。回収したイワシは計537トンで大半は焼却、砂が混じるなど焼却困難な135トンは埋め立て処分したとのこと。海中は26日の調査で酸素濃度が基準値以上へ回復、水中カメラでの調査でイワシ個体は確認出来なかったとのこと。
今後の影響が心配ながら、自治体や漁業はじめ関係者の皆様にはひとまずお疲れさまでした。

函館市内・戸井漁港周辺の海岸に大量の魚の骨:1/30

函館市の見解によると「海中を漂っていたイワシの死骸が分解され、その骨などが積み重なったとみられる」とのこと。

FMいるかによる現地の写真

函館市浜町のイワシ大量打ち上げ、回収作業完了 海中は経過監視へ:12/27

イワシ漂着から1週間を振り返る記事をNHK北海道が掲載:12/14

陸上海中合わせて1,100トンとのこと。海中酸素濃度の今後の影響も大変気になります

手作業での撤去作業続く:12/11

10日から気温が大幅に下がった函館市、戸井地区の現場では引き続き40人体制(HTB報道)で撤去作業が続けられているとのこと。気温低下で臭いのキツさは多少緩和するかも知れないですが、それでもキツい現場には変わりないでしょう。12日からは重機投入予定で、打ち上げられた600トンとも言われる分の年内回収を目指すとのこと。

撤去作業はじまる:12/9

9日、数千トン規模に及ぶイワシ死骸の撤去作業が始まりました。約100人の人海戦術で手作業で撤去作業を進め、10日までの2日間はゴミ収集車で清掃工場へ運び焼却するとのことですが、すべての撤去の目処は立っていないとのこと。
報道によると12日から重機の投入が始まる可能性もあるとのこと。

英大衆紙デイリー・メールやSNS投稿者が”処理水放出”との関連を印象付ける記事・投稿を拡散

海外で拡散を狙ったデタラメな内容の投稿が発生中。外務省が元記事掲載の英メディアへ訂正申し入れ。北海道は12/19に処理水との関連を否定するコメントを掲載しました。

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撤去作業続く

撤去作業始まる

一夜明けて

漂着当日