結婚希望の知的障害者に江差町の社会福祉法人が不妊処置求めていた・報道まとめ

共同通信が2022/12/18に報道した江差町のあすなろ福祉会による、過去20年以上にわたり結婚希望する知的障害者に不妊処置求め応じない場合就労支援を打ち切る・退所を求めるなどしてきたとされる問題。過去に8組16人が応じていたとのこと。(その後新たに1組2人が判明と報道

※一週間以上報道が続くと思われるため今週金曜日以降はこちらに報道をまとめながら随時更新します。内容重複な報道は後日整理します。

最終更新2023/11/2

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道が障害者向けグループホームへ不妊処置の把握有無を調査

「道は所管する422のグループホームを対象に調査を行い、全体の46%にあたる195の事業所から回答」

  • 14事業所で25人”不妊処置”受けていた…グループホーム『結婚希望の知的障害者に不妊提案』問題受け北海道が422施設に調査/北海道ニュースUHB[11/2]
  • 道内14のグループホームでも25人に不妊処置 道調査|NHK 北海道のニュース[11/1]
  • 道内の障害者グループホーム 不妊処置の入居者「いる」 7%の事業所が回答 道調査:北海道新聞デジタル[11/1]
  • 不妊処置の把握有無を調査 道、障害者向けグループホームに:北海道新聞デジタル[10/19]
    道内約400箇所の施設が対象、11月にも結果公表へ

道の実態調査結果 6割が同居認めず

運営改善を文書指導 強制の事実確認できず・道の監査結果

道の調査 「あすなろ福祉会」を指導へ 強制は確認できず

  • 【速報】障害者の1人、強制性証言 あすなろ、北海道の監査/共同通信[6/22]
    他に選択肢が職員から示されなかった例など
  • (限定)障害者の育児支援制度を 道南の関係者、あすなろ福祉会の不妊処置問題巡り 江差:北海道新聞デジタル[6/21]
  • 北海道江差町 障害者支援施設が入所者に「不妊処置提案」問題 「配慮不十分な事案もあった」道が改善指導/HTB NEWS[6/21]
  • 意思決定への配慮不十分 知的障害者に避妊処置提案 運営法人に指導 北海道・江差町 | 北海道 | ニュース | STV札幌テレビ/STVニュース[6/21]
  • 知的障害者不妊処置提案問題 道が来週にも法人を文書指導へ|NHK 北海道のニュース[6/17]
  • 道の実態調査 “30人余が不妊処置の話された”と回答|NHK 北海道のニュース[6/17]
  • 北海道江差町の社会福祉法人「あすなろ福祉会」を指導へ 意思決定への配慮不十分などで/HTB NEWS[6/17]
  • (限定)江差「あすなろ福祉会」不妊処置13人 道監査、強制は確認できず 運営改善を文書指導へ:北海道新聞デジタル[6/17]

関連取材記事:知的障害者の子育てを描いた2005~2012年連載の漫画

講談社による作品紹介はこちら、各漫画配信サイトにて電子版配信あり。

北海道での実態調査結果概要:4/1

  • グループホーム 入居者結婚など 同居認めていない6割近くに|NHK 北海道のニュース[4/1]
    「全体の68.7%にあたる274の事業所が回答/今後、さらに詳しい実態を調べることにしています。」

既存施設の実態調査が道内他自治体でも

  • 障害者不妊処置の実態調査、4月に結果公表 函館市:北海道新聞デジタル[3/8]
  • 函館 江差町グループホームでの不妊処置受け市内事業所調査へ|NHK 北海道のニュース[2/18]
    札幌市に続き函館市でも
  • 知的障害者の不妊処置問題 札幌市が330施設調査へ:北海道新聞デジタル[2/4]

道がグループホーム409箇所の実態調査へ

  • 「不妊処置」提案問題 道が409グループホームの実態調査へ…入居者にも”結婚や出産”について考え方を聞く方針/北海道ニュースUHB[1/28]
  • 【対象409か所】“避妊措置”問題で全道調査へ 北海道内の障害者グループホーム | STV札幌テレビ[1/27]

自治体による改めての周知

実情を取材する連載記事

障害者による子育ての現状を取材。残念ながら会員向け記事

  • <産む決断 知的障害者の現状>上 地域ぐるみで育児手助け:北海道新聞デジタル
  • <産む決断 知的障害者の現状>中 育児は家族や施設頼り:北海道新聞デジタル

再確認される障害者の自由と権利:2/16

道の担当者は「差別のない地域づくりを進めるため、各自治体に適正な規則の運用を促していきたい」

  • 精神・知的障害ある人の議会傍聴を禁止 道内少なくとも9町村|NHK 北海道のニュース[2/16]

あすなろ福祉会の事業所で2020年に女性利用者が出産直後に女児を殺害する事件

女性に対して地裁が判決済み。道によると法人側からの虐待や出産に関する圧力は否定、施設に対して体調把握徹底を指導。

  • 施設利用者が出産直後に子殺害 江差「あすなろ福祉会」で20年 道、圧力は否定:北海道新聞デジタル[2/7]

障害者支援体制の見直しに繋がるか

  • 障害者への虐待防止、権利保護 あるべき姿は 函館・自立支援協議会の研修詳報:北海道新聞デジタル[2/6]
  • 国の障害者支援、脆弱さ露呈 江差の不妊処置問題 厚労省「結婚や子育て想定外」:北海道新聞デジタル[1/30]

専門家による指摘(北海道新聞・有料会員向け記事)

  • <水曜討論>障害者の結婚・育児、どう支える 専門家に聞く:北海道新聞デジタル[1/25]

関連:あすなろ福祉会が入居者の預かり金管理について道の指導受けていた

  • 不妊処置問題の江差「あすなろ福祉会」、入居者の預かり金を不適切管理 道が指導:北海道新聞デジタル[1/17]

障害者団体があすなろ福祉会へ直接抗議

年が変わって初の関連報道

万能ではない支援側、範囲外の支援項目にどう対応するか:12/31

「制度が施設での子育てを想定していないという指摘」

道が聞き取り調査から監査へ切替:12/26

障害者支援団体から施策要望の声:12/27

  • 障害者が出産選択できる施策実施を 4団体が道に要望 江差の不妊処置問題:北海道新聞 どうしん電子版[12/27]

道南の他の社会福祉法人「あり得ない」コメント続く、課題が存在する現実も:12/23

今まで見逃されてきた支援制度の欠落が改めて明らかになるか

  • “障害ある両親と子どもいっしょに世話できるサービス整備を”|NHK 北海道のニュース[12/23]
  • 障害者同士の交際や結婚どう支援 施設は対応に苦慮、遠回しに反対も:北海道新聞 どうしん電子版[12/22]
  • 江差・施設の不妊処置要求「あり得ない」 福祉関係者に衝撃 支援のあり方問う声続々:北海道新聞 どうしん電子版[12/20]

官房長官に続き厚生労働大臣がコメント、障害者団体が徹底調査要望ほか:12/23

厚生労働省は道の確認を待って対応検討。道知事、江差町長がコメント。
次々抗議の声をあげる支援団体や関連組織。

  • 函館いかす会が不妊処置に抗議 HPに声明掲載:北海道新聞 どうしん電子版[12/29]
  • 旧優生保護法弁護団「国は全国調査すべき」江差町のホーム問題 | NHK[12/23]
  • 江差の不妊処置問題 優生保護法被害弁護団が抗議声明:北海道新聞 どうしん電子版[12/23]
  • 不妊処置問題「調査徹底を」 障害者団体、道に要望:北海道新聞 どうしん電子版[12/22]
  • 障害者団体「実態解明を」 福祉施設での不妊処置問題 | 共同通信[12/21]
  • 「道と連携し責任果たす」 不妊処置で江差町長:北海道新聞 どうしん電子版[12/21]
  • 1月にも不妊処置について全道の障害者施設を調査へ|NHK 北海道のニュース[12/20]
  • 加藤厚生労働相“本人の意思に反して条件としたのなら不適切”|NHK 北海道のニュース[12/20]
  • 障害者不妊処置新たに1組判明 江差「あすなろ福祉会」 道、必要な措置検討:北海道新聞 どうしん電子版[12/20]
  • 結婚に不妊処置条件なら「不適切」 江差の問題で官房長官:北海道新聞 どうしん電子版[12/19]

道が職員派遣し聞き取り調査、強制の事実確認出来ず:12/21

  • 不妊強制の確認できず 福祉法人への調査継続―北海道:時事ドットコム[12/21]
  • 不妊処置提案めぐり 道など20日も施設から聞き取り|NHK 北海道のニュース[12/20]
  • 障害者が施設内で結婚望んだ際に不妊処置提案 道が調査始める|NHK 北海道のニュース[12/19]
  • 道が江差の福祉施設へ立ち入り 障害者への不妊処置、調査へ:北海道新聞 どうしん電子版[12/19]
  • 江差町のグループホーム 障害ある入居者の結婚に不妊処置提案|NHK 北海道のニュース[12/19]

いまだに残る旧優生保護法の思想を懸念する声/新聞メディア社説で言及次々:12/21

当事者への取材記事:12/21

  • 「障害者にも子供持つ権利」 当事者ら社会の偏見指摘 不妊処置「本当に納得していたのか」:北海道新聞 どうしん電子版[12/21]
  • 【支援制度なし】知的障害者の子育てに課題 障害者施設で避妊処置提案 | STV札幌テレビ[12/20]
    STVのあすなろ福祉会単独取材

弁護士会が無料相談窓口:12/19

社会福祉法人が会見、強制したことは一度もない:12/19

不妊処置を「提案」したとの説明

  • 障がい者の結婚・同棲に”不妊処置”… 理事長「強制はしていない。処置を拒否して退去した人いない」 江差町/北海道ニュースUHB[12/19]
  • 【反論】「本人や保護者と話し合って決めた。幸せに暮らしているのになぜ?」不妊処置めぐり理事長 江差町/北海道ニュースUHB[12/19]
  • 「強制したなんてことは一度もない」障害者施設側が反論 「不妊処置」問題で北海道と江差町が現地調査へ | TBS NEWS DIG[12/19]
  • 知的障がい者のカップルに不妊処置要求 江差の社会福祉法人/HTB NEWS[12/19]
  • 当事者は泣き寝入り、関連の会話も「ご法度」 江差の障害者不妊処置(北海道新聞) – Yahoo!ニュース[12/19]

結婚希望の知的障害者に不妊処置求める江差「あすなろ福祉会」が共同通信に報道される:12/18

2022/12/18に共同通信が報道。20年以上前から条件化、拒否の場合就労支援を打ち切り退所求める。
「樋口理事長は共同通信の取材に「(子どもが)養育不全になった時に誰が責任を取るのか。生まれてくる命の保証はしかねる」と主張/厚生労働省「障害の有無を問わず人としての尊厳は守られるべきで、事実なら不適切だ」」

  • 知的障害者の結婚、不妊処置を条件 8組16人が同意 北海道の施設 | 毎日新聞[12/19]
  • 「不妊処置受けた人5、6人知ってる」 江差の施設元入居者 会話はご法度、当事者は「泣き寝入り」:北海道新聞 どうしん電子版[12/19]
    ※会員向け部分に他の道南の社会福祉法人理事長の非難コメント
  • 江差・障害者不妊処置「施設側の都合」 旧優生保護法被害者北海道弁護団・小野寺弁護士が談話:北海道新聞 どうしん電子版[12/18]
    ※談話本文は会員向け記事
  • 江差の「あすなろ福祉会」 結婚希望の知的障害者に不妊処置求める:北海道新聞 どうしん電子版[12/18]
  • 障害者の結婚、不妊処置が条件 北海道・江差の福祉施設 | 共同通信[12/18]
    はじまりの報道

初期の報道通りとすれば旧優生保護法改正から26年を経て明るみになった重大な事実で、後追いで各メディアが次々取材・報道を開始、専門家の見解表明や管轄省庁の対応も今後続くと思われます。

この問題は、社会の奥底に潜み続けてきた差別意識や、過去の制度を断ち切ってこれなかった管轄省庁の対応の緩さ、社会的弱者の生活・子育ての現実、障がい者支援現場での現実的な対応の困難さなど、大変多くの問題を含むと考えます。今報道以外で同様の対応を行ってきた社会福祉法人が明らかになる可能性も。

関連解説

旧優生保護法(1948年~1996年)・・・遺伝性疾患やハンセン病、精神障害者等に対してそのことを理由に同意なく人工妊娠中絶を認める法律。約8.4万人もの人が被害を受けたといわれる。 優生思想とされる、人権より劣性遺伝子を排除することを優先する思想に即した政策。1996年に母体保護法へ法改正。1998年には国連人権委員会が過去の被害者への補償を日本政府に勧告。現在厚生労働省は被害者への一時金支給を行うなど救済対応を行っている。2018年以降各地の被害者が国を相手にそれぞれ損害賠償告訴を行い、20年の除斥期間を超えて高裁で賠償を命じた判決(2022年12月現在、国が最高裁へ上告中とのこと)がある。
問題点やその後の動きなどはNHKのこちらのインタビュー記事へ、また2022年9月の日付で問題点の指摘を含む日本弁護士連合会による決議の文書が公開中など関連コンテンツが多数存在。

社会福祉法人あすなろ福祉会・・・知的障害者を対象とした江差町のあすなろ学園をはじめ、製造業・サービス業など多数の就労施設や交流施設、グループホームなどを運営する社会福祉法人。報道や公式サイトの表記によるとサービス利用約400人、うち生活拠点を含めた利用者は約300人とのこと。公式ウェブサイトは https://www.esashi-fukushikai.com/