函館の生の情報を伝える 函館市移住サポーター・田胡さん 経験生かしツアー企画

update 2025/5/26 20:35


 人口減少が進む函館市で、市内への移住・定住を促進するため、市が委嘱した市移住サポーター4人が、各自の経験を生かし相談対応や地域の魅力を発信する活動に力を入れている。南茅部地域おこし協力隊員で、サポーターの一人、田胡直子さん(46)は東部地区の観光スポットを周遊するツアーを企画し、移住を考える人に生の情報を伝えている。

 市移住サポーターは、市が2024年度に新設した制度で、移住を考えている人や、移住して間もない人が引き続き函館で暮らしていけるよう悩み相談に乗ったり、サポートしたりするのが狙い。補助金制度のある「市お試し移住」を利用した人が、市地域交流まちづくりセンターで移住相談する場に同席しアドバイスもしており、4人のサポーターが24年7月からボランティアとして活動している。

 観光バスガイドや添乗員、発掘調査員の経験があり、約20年にわたって観光に携わる仕事をしていた田胡さんは、23年12月に同隊員に就任。移住のきっかけは家族旅行で函館に来た際、中空土偶を見て「ここで働くと直感した」という。その後、隊員募集を見つけ、群馬県高崎市から大船町に単身移住した。これまで合計で20回ほど引っ越しを経験し「移住して来る人の気持ちが分かる」と話す。

 今月1日には、サポーターの津熊智江さんと共に、史跡大船遺跡や市縄文文化交流センター、南かやべ漁協直販加工センター、恵山岬灯台、汐首岬などを巡るモニタリング調査と題した「函館東部周遊ツアー」を企画。事前に旅のしおりを作成し「自分の目で見て、風を感じ、海の匂いを感じてもらうことが大事。携帯電話やパソコンで調べた情報では知り得ないことがたくさんある。リアルな情報を伝えることが一番」と力を込める。

 「市移住サポートセンター」として相談窓口を設けるまちセンでは、移住者と市民が交流するフォーラムや、毎月1回開く市民と移住者の集い「まちセン茶論」を開催。田胡さんは、23年12月からまちセン茶論に参加しており「函館出身の人を含め東部地区の魅力を知らない人が多い。行政ではできない視察希望者の案内などが将来できるようになってほしい」と願う。

提供 - 函館新聞社

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