十字架背負い列島縦断 アーサー・ホーランド牧師が函館到達

update 2019/7/1 20:05


 巨大な木製の十字架をかつぎ、日本列島縦断十字架行進中のプロテスタント牧師、アーサー・ホーランドさん(67)が1日、函館市内に到着した。3月12日に沖縄本島南端の糸満市喜屋武岬を出発し、一日平均35キロ、月平均700キロを歩き、8月16日に宗谷岬(稚内市でゴールする予定で、道内縦断を函館からスタートする。

 ホーランドさんは米国人の父と日本人の母を持ち、1951年に大阪で生まれ、渡米後、23歳で洗礼を受けた。元暴力団組員の牧師らとの伝道活動は映画のモデルにもなった。

 92年に初めて十字架を背負い、日本を縦断。2012年にも再び沖縄、九州、本州、北海道を縦断し、13年には四国を一周、14、15年にはハワイ・オアフ島一周を含めて米国を横断。16年以降も台湾、韓国、キューバと毎年、十字架行進を続けている。

 現在、講演活動などをこなしながら、1カ月のうち3週間程度を歩く。1日は青森から津軽海峡フェリーで来函し、サポートカーに続いて船から十字架を担いで徒歩で降り立った。

 7年ぶりの日本縦断について、ホーランドさんは「山々の自然の景色を見ると懐かしく思い出しながら歩いている」と話す。行く先々で活動を応援する人は多く、「一緒に歩きたいと言ってきた人の悩みを聞き、励ましたり、ストイックに淡々と歩いたりなど、天気もそうだが、日々何があるのかは分からない」と笑顔を見せる。

 教会を持たない牧師でもあるホーランドさんは「大自然はマイチャペル」と言い、大きな十字架は「愛すること、愛されること、愛のシンボル」とする。道内でも自然の豊かさと新たな出会いに期待し、「北海道の大自然の豊かさに、魂がロックンロールされ、(歩く姿が)大切なことに気づくきっかけになれば」と話している。

 2日は午前6時から市内を出発し、国道5号を北上する。その後、長万部町から後志方面に抜け、小樽、札幌、旭川、中頓別町などを経由して稚内を目指す。詳細は公式サイト(https://arthur-hollands.com/)へ。

提供 - 函館新聞社

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