函館大火92年/慰霊法要で犠牲者の冥福祈る

update 2026/3/22 07:17


 1934(昭和9)年の函館大火から92年となった21日、函館市大森町の市慰霊堂で「函館大火殉難者九十三回忌慰霊法要」がしめやかに営まれた。参列者は、市内の約3分の1を焼き尽くした凄惨(せいさん)な大規模火災の教訓を風化させないことを誓い、静かに手を合わせた。

 慰霊法要は、函館市佛教会が主催。会長で真宗寺の伴田智昭住職を導師に20人が読経をあげる中、市民や市、消防関係者約50人が一人ずつ焼香を行い、犠牲者の冥福を祈った。

 大火は34年3月21日午後6時53分、住吉町91番地から出火。瞬間最大風速39メートルの強風にあおられて火の手が拡大し、約10万2001人が罹災、死者2166人、行方不明者662人を出す惨事となった。現在も、身元不明の遺骨679柱が「無縁仏」として慰霊堂に納骨されている。

 慰霊祭だけではなく月命日にも手伝いをしているという市内の高沢栄子さん(72)は「母の遺志を引き継ぎ30年以上出席している。大火から100年という節目までは守り続けたい」と語った。

 初めて参加したという函館西高校1年の佐藤翠月さん(16)は「今まで大火についても知る機会がなかった。自分の住んできた街の知らないことを知ることができ、参加して良かった」と話した。

 函館市保健福祉部の佐藤任部長は「全国的に防災意識が進む中でも大きな災害は発生し続けている。改めて防災の各地域の備えについて考える機会にしてほしい」と強調した。

提供 - 函館新聞社

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