ヒグマ対策など追加 函館市が環境白書案まとめる
update 2025/11/26 07:26
函館市は、市環境基本条例に基づく年次報告として、市内の環境の現状や施策状況を集約した今年度版の市環境白書案をまとめた。鳥獣保護・管理の推進に、これまで掲載していたエゾシカの被害や対策に加え、市内でも出没が相次ぐヒグマを新たに掲載。また、水環境の保全に関し、人間の健康や動植物の生息、生育に影響を及ぼす可能性が指摘され注目を集めているPFAS(ピーファス)関連の記述を追加した。
案は、地球環境の保全や循環型社会の形成などを基本目標に定める第3次市環境基本計画(2020〜30年度)の進捗(しんちょく)状況を、市民や事業者が情報を共有するため毎年作成している。
近年出没が各地で相次ぐヒグマに関しては、警察、ハンターと情報共有や連携を図り、猟銃や箱わなを使う捕獲を実施するなどの対策を示した。生息数は渡島半島だけで約2120頭(23年度)と推定、エゾシカは計画的な捕獲を実施しても増加傾向にあり、渡島、桧山、後志管内で最大18万頭(24年度)とした。
PFASは、有機フッ素化合物のうち、ペルフルオロアルキル化合物とポリフルオロアルキル化合物の総称。市が昨年度に市内を流れる河川3地点を調査した結果、基準値を超過した地点はなかったという。
このほか、新たな記述や変更点は@市環境部の若手職員を中心に立ち上げたグループが作成した環境施策全般の統一ロゴマーク「はこだて環境ラボ gо with―ecо」を白書表紙にデザインA昨今の気温上昇を踏まえ市内の夏の気温の傾向B市民アンケートの項目で「水辺の満足度」「快適なまち並みと感じる」「市環境基本計画を知っている」が目標値を20ポイント以上下回った―などを明記した。
案は、20日に市役所本庁舎であった市環境審議会(三浦汀介会長、委員25人)で了承を得た。市は最終版を完成させ、12月中に市ホームページで公表する。
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