「地域の実情に合った運用を」TAC制度見直し求める 大泉市長会見
update 2025/11/21 07:59
函館市の大泉潤市長は20日の定例記者会見で、小型船(5トン以上30トン未満)のスルメイカ釣り漁の漁獲量が漁獲枠超過で採捕停止命令が出ている問題について、「現行制度が多くの漁業関係者が納得できるものになっておらず、国は地域の実情に即した運用が図られるよう検証を行い、見直しをしてほしい」とTAC制度の見直しを求めた。
市長は「小型船の漁再開は市民や観光客が待ち望んでいた活イカなどを再び提供できるようになり、安心した」とした上で「再開後の水揚げ量は、道公表で今月17日までで31トンと順調に推移。漁期終了まで漁が続けられるよう願っている」と強調。ただ、定置網漁でのスルメイカ漁獲が休漁を余儀なくされているとして「漁の性質上、網に入った魚のうち、イカだけを逃がすのは難しく、定置網漁業に携わっている人は大変苦労している。知事管理の枠が上限に達したことが理由だが、今年度スルメイカが豊漁の中にあって、そもそも国の配分の仕方がどうだったのかという疑問はある」と指摘した。
スルメイカTAC制度は「全国の漁獲状況の把握に時間を要することや、海域別、期間別の設定がされていないため、函館を含む北海道はこれから最盛期を迎えるという前に、採捕停止となり、結果として早く捕った者が得をするといった状況になっている」と説明した。
また、市長はサッカーJリーグのキャンプ誘致に関し、市がJ2のRB大宮アルディージャと最終調整していることを明らかにした。北斗市がJ1の東京ヴェルディ、七飯町がJ1の川崎フロンターレと最終調整しており、市長は「道南に3チームが集まってテストマッチができたり、地元でサッカーをする子どもがいい刺激を受けたりする」と期待を込めた。
日中関係の悪化に伴う市内観光への影響について、市長は「市内の宿泊施設に目立った影響が出ているわけではない。今後、宿泊キャンセルなどが懸念されることから、観光事業者と連携を密にし状況を注視する」と述べた。
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