恵山で初 火山噴火総合防災訓練 200人が参加

update 2025/11/19 07:27


 恵山(618メートル)で噴火が発生したなどを想定した恵山火山噴火総合防災訓練(恵山火山防災協議会主催)が18日、恵山コミュニティーセンター、椴法華港などで行われた。恵山での開催は初。関係者は、初動対応、情報収集、避難方法などを確認し、有事に備えた。

 同協議会は、道や函館市、自衛隊、道警、海上保安部など11の関係機関で構成されている。火山噴火総合防災訓練は、毎年、雌阿寒岳、有珠山、北海道駒ケ岳など9火山を対象に実施。恵山での訓練は、今回が初。関係機関をはじめ、地元住民ら約220人が参加した。

 想定では、火山活動が活発となり、噴火拡大の兆候を踏まえ、避難指示の発令や警戒区域の設定などの協議が始まった。避難情報に基づき、避難が始まった。

 避難所開設手順に従い中学校の生徒が段ボールベッドなどを設置。特別養護老人ホームでは、入居者(モデル)をほかの施設へ搬送するなどそれぞれの場面で必要な事項を確認した。さらに、ドローンを使い現場の情報収集などを行った。

 訓練のメインテーマの一つが、恵山の地理的な事情から陸上経路が遮断され孤立地域が発生するケースだ。椴法華港に海上自衛隊と海上保安部の船が救助のため待機。バスで輸送された小中学生ら約40人がそれぞれの艦船に乗り込んだ。

 参加した函館椴法華中の北村錬さん(3年)は「非常に勉強になった」と下船後に語り、さらに「トンネルがつぶされ道路が使えなくなった時、海のルートもある。大きな船が助けてくれると思うと安心できる」と話した。

提供 - 函館新聞社

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