函館で初の緊急銃猟訓練 市職員とハンターら対応確認 函館市
update 2025/11/20 20:32
函館市は19日、ヒグマが市街地に出没した際に市長判断で猟銃を使った捕獲するための緊急銃猟訓練を、市椴法華支所と周辺で初めて実施した。市職員、道猟友会新函館支部のハンターをはじめ、約30人が参加。机上、実地訓練を行い、対応手順や連絡体制などを確認した。
近年クマの出没が各地で相次ぎ、人命や身体へ被害を及ぼす痛ましい事例が増えている中、今年9月から改正鳥獣保護管理法が施行。市は、市内で緊急銃猟が必要となる状況となった場合の円滑な対応のため、市ヒグマ緊急銃猟対応マニュアル案を作成。訓練は、その際の迅速かつ的確な対応体制の構築のほか、関係機関との連携強化、実地対応力の向上が狙い。東部4支所の市職員、渡島総合振興局、函館中央署、西署の担当者も参加した。
机上訓練のはじめ、市の鹿礒純志農林水産部長が「今月17日現在、市内で134件の目撃情報があり、非常に最悪のペースで進んでいる。いつ市街地に出没してもおかしくない状況」と強調。その上で「実際に近くに出た想定でシミュレーションを行いながら、現場に立ち会い訓練したい」とあいさつした。
参加者は、緊急銃猟の発動が必要になった想定で、銃猟実施区域の通行制限、住民への避難指示など一連の流れを確認。参加者から「身体が不自由で自宅から動くことができない人は、避難させるべきか」「クマが動き常に状況が変化するのに、その度に措置の議論をするのか」といった質問が挙がった。
その後、参加者は移動し、屋外で発砲方向などの現場対応も実施した。訓練後、市の長谷川岳志農林整備課長は「一つ一つの手順を確認し人の配置を決め、どこから銃を撃つかなどを決めるのに時間が掛かると改めて実感した。何より人の命が守れるように努めたい」と述べた。
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