実証実験実施で新幹線駅前のAI関連企業北斗進出期待
update 2025/11/19 07:28
【北斗】全国的に進む下水管の老朽化問題の解決策を北斗市から発信しようと、市は18日、下水管内のAI(人工知能)画像診断を行う実証実験に関する協定を東京のIT関連企業3社と締結した。下水管の腐食などを自動検知する新技術の確立を実証実験で目指す。市はAI開発の実証実験の実施を全国に発信することで、JR新函館北斗駅前などにAI関連企業を集積させたい意向だ。
今年1月、埼玉県八潮市で下水管の腐食によるとみられる道路陥没事故が発生するなど、下水管の老朽化対策は、全国的に大きな課題となっている。
この日、協定を締結したのは、「デジタル・インフォメーション・テクノロジー(DIT)」(市川聡社長)▽「DAIKO XTECH」(松山晃一郎社長)▽「ディアンド」(信藤哲也社長)の東京のIT関連企業3社。
DITは昨年2月、市とDX(デジタルトランスフォーメーション)に関する包括連携協定を締結。今年1月にJR新函館北斗駅前にサテライトオフィスを置き、道南地域のIT人材の育成などに協力している。DITは同駅前に進出した初のIT関連企業だ。
実証実験では、市内の七重浜と清水地区に埋設している下水管を利用して、浮揚体型IoT(モノのインターネット)デバイスで下水管の内部を撮影し、その画像をAI技術により解析して、腐食箇所などを見つけ出す。
市ではこれまで民間業者に委託し、マンホールを開け、下水管の汚水を止めた上で、内部を高圧洗浄し、小型カメラで内部の様子を調べてきた。作業者の経験に頼り、人手がかかることが課題だった。今回の技術が確立されれば、汚水を止めずに調査できる。
市の下水管は耐久年数に達しておらず、顕著な老朽化問題は発生していないため、実証実験で確立できた技術は、全国の下水管老朽化対策で生かされることになる。
協定締結後、池田市長は「AI開発が本市で実施されることにより、今後ますます需要の増加が予想されるAI産業の新たな企業立地につながるという意味でも大変有意義な取り組み」とAI関連企業の北斗進出に期待を込めた。
一方、企業側は今後の北斗市との係りついて、「DAIKO XTECH」社の松山社長は「新幹線から降りてすぐの場所で、場所的に非常に有益。取り組みの中で、立地も含めて前向きに検討できれば」と話していた。
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