西部地区の歴史、歩いて体感 景観まちづくりフォーラム
update 2025/10/14 19:35
函館市西部地区の歴史を知り、街並みを未来へつなぐことをテーマにした「景観まちづくりフォーラム」が、市地域交流まちづくりセンターで開かれた。参加した市民ら約60人は、歴史的な街並みを歩いて体感し、景観や建造物への関心を深めた。
フォーラムは、市と観光ガイド活動をする市民団体など30団体でつくる函館景観まちづくり協議会(岡田暁会長)が主催し、4日に実施した。同地区のまち並みや、美しい景観を再認識し、地域ならではの魅力を次世代へ継承するのが狙い。1859年の開港以来、外国との交流を通じ、特に西部地区には上下和洋折衷の建物や教会群、赤レンガ倉庫群などが残る独特の景観があり、道内で唯一、重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。
街歩きの前に、協議会の山本真也さん=元町倶楽部=が講師を務め、同地区の歴史と景観について説明。山本さんは、函館山は古くは島だったことのほか、二十間坂や基坂を例に挙げ「交通量に必要な幅以上に広い道路があるのは、防火帯としての道路の歴史を持ち、明治時代からずっと燃えないまちをつくるというのが大テーマだった」などと解説した。
参加者は、事前に申し込んだ3つのコースに分かれ、街歩きに出発。このうち、沢雅明さん=はこだて検定合格者の会会長=がガイドしたグループは、旧桟橋跡(東浜桟橋)、北海道第一歩の地碑、コーヒー専門店「風花日和」などを巡った。函館最古の店舗建築とされ、基本構造を復元した風花日和では、特別に2階を内部見学し、オーナーの思いに耳を傾けた。
最後に同センターで、まち歩きで感じたことや考えたことを話し合った。友人2人と参加した日吉町2のパート従業員、佐藤和香さん(48)は「普段何も知らずに通るときは意味を持たないのに、少しでも知識が入るとすてきに見える景色に変わる」と話していた。
協議会は、フォーラムで参加者が実際に巡った順路や建物の情報などをまとめたマップ3種を作成し、同センターに設置している。
その他の新着ニュース
- 西部地区の歴史、歩いて体感 景観まちづくりフォーラム...2025/10/14
- 音楽と障害者アート 魅力共演 遊覧船ブルームーンで函西高吹奏楽部が演奏...2025/10/14
- 避難所着いたらチェックイン 谷地頭町会がデジタル避難訓練...2025/10/14
- 道内のアマ落語家、磨いた芸披露 函館で「迷人会」...2025/10/13
- 肺疾患「CОPD」啓発に力 リーフレットで健康チェック 函館市...2025/10/13
- 地酒「函館奉行」、熱燗コンテストで最高金賞 道産酒米品で唯一受賞...2025/10/12
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。