函館市が魅力度ランキング1位 食と地域産品に高評価 2年連続8度目

update 2025/10/11 07:39


 民間調査会社「ブランド総合研究所」(東京)が発表した2025年の全国1000市区町村の魅力度ランキングで、函館市が2年連続通算8度目の1位に輝いた。魅力度は52・8点で、前年より5・4ポイント低下。食や地域産品で高い評価を得て、トップの座を維持した。

 まちの魅力度を数値化したもので、毎年注目度が高いランキング。魅力度は「とても魅力的」を100点、「やや魅力的」を50点、「どちらでもない」「あまり魅力を感じない」「全く魅力的でない」を0点とし、それぞれの回答者の割合を乗じて点数を算出した。

 函館市は魅力度が52・8点で、前年より5・4ポイント下がった。「とても魅力的」(29・6%)と「やや魅力的」(46・3%)と回答した割合の合計は75・9%。一方、魅力的でない″と否定的に回答した割合の合計は21・3%だった。

 主要項目別にみると、観光意欲度が2位(前年2位)、食品想起率が6位(同5位)となったほか、認知度が13位(同18位)、情報接触度が15位(同13位)、居住意欲度が22位(同22位)、食品以外想起率が38位(同50位)。

 研究所の田中章雄社長は「函館市、札幌市、京都市の上位3つは、いずれも前年より評価が低下しており、オーバーツーリズム(観光公害)が影響していると考えられる。宿泊費が高いなどマイナスの事象が逆風となった。ただ、函館の個々の魅力が低下したわけではない。食事がおいしいイメージや景観が良く、自然が豊かといった強みは消費者から魅力的と評価された」と話す。

 函館市計画調整課は「大変うれしい」とした上で「これまで積み重ねてきた函館の魅力を評価してもらった。メディアで取り上げられる機会が多くなったことも影響しているのでは。さらに多方面から注目してもらえるよう、まちの魅力を磨き上げ、都市のステータスを高め発信する。訪れたいだけでなく、住んでみたい、ずっと住み続けたいと思ってもらえるまちを目指す。世界都市ブランドランキングのトップ10入りにもつなげたい」としている。

 自治体の魅力度を示す「地域ブランド調査」は2006年に始まり、今年で20回目。今年は6月24日〜7月9日にインターネットで実施。認知度や魅力度、イメージなど全90項目を消費者が数値化したもので、今回は3万3449人から得た有効回答を年齢や地域人口の分布に合わせて再集計し、順位付け。函館は24年ランキングで、5年ぶり7度目の1位に返り咲いていた。

提供 - 函館新聞社

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