函館商工会議所 創立130周年記念式典 250人が地域経済の発展誓う

update 2025/9/26 20:10


 創立130周年の函館商工会議所(久保俊幸会頭)は26日、函館国際ホテルで記念式典を開いた。日本商工会議所の小林健会頭や経済産業省北海道経済産業局の浦田秀行局長、大泉潤函館市長ら約250人が参加。地域経済の発展に貢献することを誓うとともに、祝賀会も行った。

 同会議所は1895(明治28)年9月29日に北海道で最初の商業会議所として設立、1928(昭和3年)に函館商工会議所と改称した。

 久保会頭は式辞で、明治時代に短期間だが、歌人の石川啄木が臨時職員として働いていたエピソードを紹介。「開港以降の商人たちによる経済自治の実践から始まり、試練に直面しても決して屈することなく、固い絆と卓越した創意、不撓不屈(ふとうふくつ)の精神を持って各時代の転換点で重要な役割を果たしてきた」と指摘した。

 その上で「いかなる困難にもひるまず、未来を信じて挑戦し続ける魂こそ、現在にも脈々と受け継がれているわれわれの誇るべき精神的支柱」と述べた。

 函館経済の未来について、会頭は@インバウンド観光の回復A地酒ブランドの確立Bキングサーモンなどの養殖技術の進展C洋上風力発電をはじめとしたGX(グリーントランスフォーメーション)を明るい見通しとして挙げ「会議所は次の10年、20年、そして、その先の未来を見据え、活動をさらに加速させる」と力を込めた。

 小林日商会頭は祝辞で、三菱商事時代の1990年代に函館どつくの経営支援を行っていたエピソードを語り「月のうち半分は函館にいた。90年代の函館のまちは隅から隅まで知っている。函館は第二の古里。個人的に思い入れが強い」と言及。函館商議所に対し「創立130周年を新たな出発点とし、地域の発展と活力ある未来の創造に向けて活躍されることを期待する」とエールを送った。

提供 - 函館新聞社

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