「新たなステージへ」 市議会開会、工藤市長が執行方針

update 2016/2/27 10:28


 函館市議会の第1回定例会が26日に開会し、会期を3月18日までの22日間と決めた。工藤寿樹市長は2016年度の市政執行方針で「北海道新幹線の開業はゴールではなく新たなスタート。新たなステージを迎える飛躍の年と位置付け、活気とにぎわいにあふれたまちづくりに全力で取り組む」と述べ、新時代のかじ取り役としての決意を新たにした。

 市政の目指す姿は引き続き、「活気に満ちたまち、歩いて楽しいまち、訪れたくなる美しいまち、住む人にやさしいまち」とし、▽交流人口の拡大▽若者の雇用創出▽少子化対策▽高齢者の安全・安心−の4テーマを掲げた。

 主要施策のうち、経済施策では「新幹線開業で函館が全国で最も注目されるまちになる」とし、新幹線開業記念の各イベント、プロモーション活動で国内外への発信を強化。交流人口の拡大、農漁業の振興、国内外への物産の販路拡大、交通拠点としての優位性を生かした企業誘致などを進めるとした。

 少子高齢化の影響による深刻な人口減少にかかわり「街の活力を維持していくため、人口減少を少しでも緩やかなものにしなくてはならない」と述べた。教育環境の充実、子育て世代への支援、若者の就労支援など、総合的な少子化対策の推進を掲げた。大間原発(青森県大間町)の建設差し止め訴訟については「これからも不退転の覚悟で取り組む」と力を込めた。

 観光面では入り込み客数550万人の早期達成を打ち出し、「ガーデンシティ構想」の策定、歴史的町並みの継承など、まちの魅力をさらに高める取り組みを進める考えを示した。新時代に向けて「恵まれた資源や素材の良さだけに頼る時代は終わった。15年、20年後を見据え、この街が持つ魅力をさらに磨き上げ、新たな魅力を加えながら街を進化させたい」と述べた。

 続いて、山本真也教育長が教育行政執行方針を示し▽豊かな人生を支援する生涯学習の充実▽子どもの「生きる力」を育(はぐく)む学校教育の推進の2点を重点目標に掲げた。山本教育長は「さらなる街の魅力を想像できる人材の育成を目指し、市民と連携、協働する教育行政の積極的推進に努める」と述べた。

 この日は、新年度の各会計予算案など議案74件を提出。3月2日から各会派による代表質問を行う。

提供 - 函館新聞社

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