ガーデンシティ構想、今夏めどに方向性

update 2016/2/16 10:28


 函館市は新年度、今後の魅力的な街並み整備の方向性を示す「ガーデンシティ構想」を夏ごろをめどに取りまとめる。工藤寿樹市長の肝いり施策で、計画期間は新年度から2030年度までの15年間。観光客が多く訪れるエリアを中心に、地域のイメージに合わせた街路整備を進め、まち全体の魅力が高まるような将来像を描く考えだ。新年度予算案には関連事業として「開港通り」の整備費を計上している。

 西部地区は歴史的建造物が点在し、1年を通じて多くの観光客が訪れるが、街路整備は1984年度の大三坂から始まった。以来、基坂や八幡坂、港ケ丘通りなど、04年度まで石畳の舗装、電線類地中化など段階的に整備が進められた。金森赤レンガ倉庫などが立ち並ぶウオーターフロント地区も、88年の青函トンネル開業に合わせて開発が進んだ地域だ。

 ガーデンシティ構想は西部地区での手法を参考に街並み整備を進める。北海道新幹線が札幌まで延伸する30年度に照準を向けた「ポスト新幹線時代」の新たな取り組みとして、観光客でにぎわう湯川地区、駅前地区、本町地区といった重点エリアの設定、地域ごとのイメージや整備手法などを盛り込む方向で、今夏をめどに取りまとめる。市企画部計画調整課は「15年後、20年後の街の姿を見据え、街全体が公園のように歩いて楽しいまちとなるよう検討を進めている」とする。

 同構想の第1弾として、新年度予算案には開港通りの整備に1億円を計上。開港通りは、市道「中臨港通」と「二十間坂通」の一部(約1・5キロ)の愛称で、函館朝市からウオーターフロント地区、西部地区を結ぶ路線として観光客の往来も多い。

 整備区間は、東雲広路から豊川広路間の約600メートル。市土木部道路建設課によると、現状は幅員18メートルの道路で両側各4メートルの歩道がある。新たに車道部分の停車帯を狭め、函館港側の歩道を1メートル拡幅。99〜00年度に整備した明治館前などと同様に平板ブロックを敷いて、「開港通り」としての連続性を持たせる。

 また植樹帯も整備し、街路樹も低木(ツツジ)から高木への植え替えを検討。既設の観光街路灯はそのまま活用する。同課は観光のトップシーズンを避けて事業を進める考え。

提供 - 函館新聞社

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