低気圧で道南大荒れ 暴風雪、交通機関乱れ

update 2016/1/20 10:21


 急速に発達した低気圧の影響で、道南地方は18日夜から19日朝にかけて暴風雪に見舞われ、函館市旧恵山町地域の海岸で高波が発生し、波にのまれるなど男女合わせて少なくとも6人がけがをした。松前町では強風で建物の屋根がはがれるなどの被害があったほか、除雪中に男性が屋根から転落する事故が起きた。いずれも命に別状はなかった。悪天候の影響で交通機関のダイヤが乱れた。20日も吹雪や大しけの見込みで函館地方気象台は警戒を呼び掛けている。

 函館地方気象台によると、19日未明に強風が吹き、最大瞬間風速は松前町で26・2メートル、木古内町で18・1メートル、江差で15・7メートルを記録。

 松前町内では旧大島中学校のトタン屋根の一部がはがれたほか、札前生活改善センターの窓ガラスが割れるなどの被害があった。屋根から転落した男性は73歳で、はしごに上り作業中、約3メートルの高さから落ちた。

 函館空港では除雪作業のため羽田、札幌方面の発着便を中心に計15本に最大約2時間の遅れが生じた。午後3時すぎには、ほぼ正常に戻った。津軽海峡フェリーは函館〜大間間の全4便が欠航し、計40人に影響。函館〜青森間は最大45分の遅れが出た。ハートランドフェリーは奥尻〜江差間1往復便が運休し、約150人に、青函フェリーは函館〜青森間の1往復便が運休し、輸送トラック約25台にそれぞれ影響が出た。

 JRも一部の列車に運休や遅れが生じた。江差線上磯駅〜茂辺地駅間では午前8時半ごろ、函館発新青森行き特急スーパー白鳥16号が倒木と接触。車両点検し安全を確認、10分後に運転を再開した。このほか函館線、江差線で各2本が運休。特急白鳥93号など7本に最大4時間半の遅れが出て、計約800人に影響した。また越波で、国道278号函館市銚子町〜同木直町間の約8キロが午前9時40分から通行止めとなったが、午後8時に解除された。

 道教委などによると、七飯町で小学校3校、中学校1校が、福島町の小中学校全3校が臨時休校の措置を取った。函館市では小学校1校と中学校2校が始業時間を1〜3時間繰り下げ、小学校1校が下校時間を1時間繰り上げた。

提供 - 函館新聞社

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