震度5弱 江差で水道管破裂 JR運休

update 2016/1/15 10:14


 14日午後0時25分ごろ、日高管内の浦河沖を震源とする地震があり、函館市泊町と同市新浜町で震度5弱を観測した。気象庁によると地震の深さは約50キロで、地震の規模を示すマグニチュード(M)は6・7と推定される。この影響でJRは一時運転を見合わせたほか、震度3だった江差町では水道管が破裂したが同6時に復旧。同8時現在、けが人などの情報はない。

 地震発生に合わせて江差町水堀町では、電気店前の水道管に亀裂が入り、役場関係者が復旧作業に追われた。この影響で40世帯分が断水し、町は29世帯に給水をした。

 JR函館支社によると、函館―札幌間の特急4本が運休、午前10時36分函館発札幌行き特急北斗5号などで最大約3時間の遅れが出た。受験のためJRで来函した伊達市の高校3年生鈴木萌望(●めぐみ)さん(18)は「車内ではあまり揺れを感じなかったが、携帯のアラームが一斉に鳴って驚いた。15日が試験なので到着できて良かった」とほっとした様子。地震発生時、五稜郭タワーでは高さ約90メートルの展望台に観光客ら15人がいたが混乱はなかった。函館アリーナのメーンアリーナでも当時、市内の学童保育所の子どもたちによる「こま・けん玉教室」が開かれ、700人以上がいたが、大きな混乱はなかった。

 函館市は地域防災計画に基づき、地震発生直後に出張中の工藤寿樹市長に代わり、中林重雄副市長を本部長代理とする災害対策本部を設置。各部局に指示し、情報収集を進め、国や道などの関係機関と連絡を取った。特に揺れが大きかった東部4支所管内でも目立った被害は確認されず、消防本部にも地震に伴う通報がなかったことなどから、午後3時に同本部を廃止した。

 渡島総合振興局も地震発生直後、振興局長を本部長とする災害対策連絡本部を設置して対応。所轄する道道や2級河川をパトロールし、各市町から被害状況の確認をした。管内でけが人や建物などの被害はなく、同5時15分、本部を解散した。渡島・桧山管内の震度3以上の地域は次の通り。

 ▽震度5弱=函館市泊町、新浜町▽震度4=同市尾札部町、川汲町、鹿部町宮浜、森町砂原、知内町重内▽震度3=長万部町平里、同市美原、同市大森町、同市日ノ浜町、七飯町桜町、同町本町、森町御幸町、森町上台町、北斗市中央、同市本町、福島町福島、木古内町木古内、江差町姥神、同町中歌町、上ノ国町大留、厚沢部町木間内、同町新町、乙部町緑町、今金町今金

提供 - 函館新聞社

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