西旭岡女性殺人から1カ月 手掛かりなく捜査難航

update 2016/11/29 09:45


 10月31日に函館市西旭岡町1の無職、岸田友子さん(68)が自宅で何者かに殺害された事件は、発覚から1カ月を迎えようとしているが、依然有力な手掛かりがなく捜査は難航している。捜査本部が置かれている函館中央署は28日、現場付近で二度目の車両検問を実施。凶器発見と犯人像の特定に向けて、情報提供を呼び掛けている。

 事件は31日午後3時半ごろ、岸田さんの夫を自宅に車両で送ってきた介護職員が訪ねた際、正面玄関が施錠されていたため庭先から裏口に回り、半開きのドアの先に首から血を流してうつ伏せで倒れた岸田さんを見つけて110番通報した。すぐに救急搬送され、病院で死亡が確認された。

 同署によると死因は、首の複数の傷による出血性ショックだった。傷は鋭利な凶器によるものだが、具体的な種類や数は分かっていない。首以外にも新旧の複数の傷があり、それが犯人ともみ合ったり抵抗時にできる防御創かは不明で「顕著な防御創は見つかってない」(捜査関係者)とする。

 室内に争ったような目立った跡はなく、物品盗難の有無については犯行前の様子を知る人が少ないことから特定は難しい模様だ。ドアの血痕のDNA鑑定の結果は公表されていないが、近所では事件前に岸田さんが目撃されており、殺害されたのは発見数時間前の可能性が高い。

 発覚当初、同署は自殺の可能性もあるとみていたが、「自殺はほぼない」と11月2日に捜査本部を設置。増員態勢で聞き込みや山林捜索を強化した。

 現場は近くに主要道があるものの、通りに入ると閑静な住宅街。複数の住民は事件前から不審者が出没していたと指摘し、岸田さん宅の近くには注意喚起の看板も。今年9月15日午後3時20分ごろには、岸田さん宅のある西旭岡町1と同2、湯川町3の路上や公園で、1人でいる女児に対し成人の男による公然わいせつ事件も起きている。捜査本部は「あらゆる情報をもとに捜査している」としている。

 情報提供は同本部(0138・54・0110)。

提供 - 函館新聞社

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