郷土の大横綱・千代の富士に別れ

update 2016/11/4 09:37


 【福島】福島町出身の大相撲元横綱千代の富士で、7月31日に61歳で亡くなった秋元貢さん(先代九重親方)の「お別れ会」が3日、同町総合体育館で開かれた。秋元さんと親交のあった町民ら約400人が参列し、冥福を祈った。

 町が主催し、妻久美子さんら遺族、現九重親方(元大関千代大海)、近隣市町の首長、議員らも参列した。

 会場には現役時代の雄姿を撮影したパネル写真や化粧まわし、還暦の土俵入りで締めた赤い綱などゆかりの品を展示した。

 最初に黙とうをささげた後、先代親方と小中学校時代の同級生でもある鳴海清春町長が式辞を述べ、「あなたの偉大な功績を永遠に語り継ぎ、古里福島町の大地を守り、未来の子供たちに引き継ぐことを誓う」と哀悼の意をささげた。

 次いで、前田一男衆院議員、高橋はるみ知事の代理で出席した山谷吉宏副知事、同級生を代表し九重部屋後援会の吉田隆悦副会長がそれぞれ追悼の言葉を述べた。

 その後、参列者は献花台に花をたむけ、手を合わせた。九重親方は「師匠の相撲道に対する遺志を次ぎ、立派な力士を育てていく」と決意を述べた。

 久美子さんは「先代親方は少しでも福島町に恩返ししたい、自分に何かできることができないかいつも気に掛けていた。この夏、新幹線で福島に帰ることができなかったのは残念だが、こうして皆さんとお別れできたことを喜んでいるはず」とお礼のあいさつを述べた。

提供 - 函館新聞社

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