事故多発 輪禍防げ

update 2016/10/14 09:47


 道南各地で、9月下旬から重大交通事故が多発している。10月に入ってから4人が死亡したほか、高齢者による事故も相次いでいる。日を追うごとに早まる日没や路面凍結など交通事故を引き起こす要因が増す中、道警函館方面本部など関係機関は安全運転の徹底と注意を呼び掛けている。

 今年の函本管内の交通事故死者数(13日現在)は10人で、昨年と同水準。9月までは昨年比50%減で推移していたが、ここ3週間の間に急増した。負傷者は854人(昨年比31人増)、事故発生件数は698件(同7件増)となっている。

 9月28日、八雲町浜松の国道5号山越こ線橋上で乗用車とダンプカーが正面衝突し、乗用車に乗っていた60代の主婦2人が死亡したことを受け、八雲署と道開発局八雲道路事務所、町は13日、事故現場付近を見て回り、再発防止策を練った。近隣住民の意見も参考にセンターポールの設置を検討するとしたほか、カーブでの注意、居眠りやわき見防止などドライバーの安全策強化を図り、21日に町内で開く総決起大会でも周知を徹底する。

 今月5日に長万部町の道央自動車道で馬の輸送車と大型トラックが正面衝突し、双方の運転手ら計3人の男性が死亡した現場でも13日、函本機動警察隊やNEXCO東日本室蘭管理事務所などが安全策について意見交換。現場は中央分離帯がなく、ポールで区切られているだけの対面走行区間で、同隊は路面に溝を設け、走行時にタイヤが乗ると振動と音で異常を知らせ、対向車線へのはみだしや居眠り防止などを図る対策を要請し、同事務所が前向きな姿勢を示した。

 高齢者が関係した事故も多く、今月10日には函館市亀田本町の飲食店に70代男性が運転する乗用車が突っ込んだ。同日夕には七飯町本町で乗用車が電柱にぶつかり、運転していた60代の男性が右ひざを骨折した。

 また、11日には七飯町上藤城の函館新道で60代男性が運転する乗用車と40代男性の大型トラックが衝突し、乗用車の男性が右足などを骨折した。

 函本交通課は、疲れを感じたら休憩を取ることやスピードダウンなど運転ルール、マナーの徹底を呼び掛けるとともに「通り慣れた道にこそ事故の危険が潜んでいる。油断せず基本を守って運転を」としている。

提供 - 函館新聞社

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