函館と弘前の絆「巴桜」の味生む

update 2016/4/22 10:22


 函館の農家が生産した酒造好適米「吟風」を使い、青森県弘前市の六花酒造が仕込んだ純米大吟醸原酒「巴桜(ともえざくら)」のお披露目会が21日、函館市湯川町の割烹旅館若松で開かれた。工藤寿樹、葛西憲之両市長をはじめとする関係者が出席。桜花舞う季節に誕生した両市の友好が生んだ新しい日本酒で祝杯を挙げた。

 両市長のほか、北村裕志社長、酒米生産者の立蔵義春さんらが出席。2013年12月に弘前の関係者が来函した際に、工藤市長と北村社長が酒造りを進めることで合意。立蔵さんが昨年初めて「吟風」を作付けした。同社は収穫された米と白神山系の伏流水、青森県で開発した「青森県まほろば吟酵母」を用いて酒を仕込み、3月28日に初搾りを行った。

 お披露目会で工藤市長は「国内外の物産展に持ち込めるお酒ができた。函館の巴と日本一の弘前の桜を合わせた名前もいい」と喜んだ。葛西市長も「両市友好の象徴として末永く愛されるようにしていきたい」と述べた。初めて巴桜を口にした工藤市長は「まろやかで飲みやすい。女性にも人気になるのではないか」とした。

 立蔵さんは「吟風の生産は初めてのことで心配ごとばかりだったが、おいしいお酒になって安心した」と話した。北村社長は「函館を訪れる外国人観光客にも期待している。主力商品にしていきたい」と話していた。

 今年の販売量は、4合瓶(720ミリリットル)で1300本程度。6月1日に市内や青森県内での販売を予定し、価格は3000円程度となる見通し。

提供 - 函館新聞社

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