松前町長に石山氏再選

update 2016/4/4 10:31


 【松前】任期満了に伴う松前町長選は3日、投票が行われ、即日開票の結果、現職の石山英雄氏(60)=無所属=が、新人で元町政策財政課主幹の小野寺則之氏(48)=無所属=を破り、再選を果たした。石山氏は3402票を獲得、小野寺氏に約1200票の大差をつけた。投票率は79・78%で、2012年の前回選挙を0・86ポイント上回り、町民の関心の高さをうかがわせた。

 前回に続き一騎打ちとなった選挙戦は、1期4年の実績を強調した石山氏と、13年に存続問題に揺れた町立松前病院との信頼回復を訴えた小野寺氏が、激しくしのぎを削った。

 石山氏は「確かな前進を」を旗印に、足腰の強い産業づくりを掲げ、生産拡大と後継者対策に向けた漁船漁業や船外機艇への支援策を重点的にアピール。出馬表明は小野寺氏より遅れたが、前回から続く後援会の人脈をフルに生かした組織型選挙を展開し、漁協や土木・建設業者から強い支持を受けた。また、病院については、町民対話を通じ今の松前にふさわしい改築や独立行政法人化への検討を進めると訴え、幅広い年代の町民に浸透した。

 午後8時40分ごろ、約120人の支持者が集まる町福山の旅館に「当選」の一報が入ると、大きな拍手と歓声が沸いた。同時に石山氏が会場入り、支持者と何度も固い握手や抱擁を繰り返した。当選のだるまの目入れと万歳三唱を行った後、石山氏は「継続の道を選んでもらい感謝したい。町民の皆さまの健康と命を守るよう精進し、2期目に挑戦する」と決意を語った。

 一方、小野寺氏は「今こそ変わろう」をスローガンに、若者や女性の雇用確保を重点政策に掲げた。病院との信頼関係を回復し、健全な経営体制となるよう訴え、草の根運動を展開したが、涙を飲んだ。

 石山氏は、1955年松前町生まれ。松前高校卒業後、74年に役場入り。2012年に町議会事務局長を退職、同年の町長選で初当選した。

提供 - 函館新聞社

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