青函連絡船の航跡 次代に

update 2016/3/10 10:35


 青函連絡船の元船長で、函館市柏木町の山田友二さん(91)と七飯町緑町の北畠大陸さん(76)は、自ら撮影、編集した連絡船の軌跡を伝えるDVD「海峡が見た夢」を市内の中学校に寄贈する。映像には市青函連絡船記念館摩周丸の賛歌「心の宝物」「Dreaming〜私の摩周丸」を挿入しており、2人は「孫の世代に北海道と本州を結ぶ大動脈として活躍した連絡船を伝えたい」と話している。

 DVDは昨年、同記念館を運営するNPO法人語りつぐ青函連絡船の会が摩周丸の就航50周年記念事業として企画し、ビデオ撮影を趣味とする2人に撮影を依頼。さらに札幌の学生(当時)が制作した同曲を聞いてもらったところ「言葉にできない感動があった。摩周丸や連絡船を知ってもらうのに最適の曲」(北畠さん)と制作意欲が高まり、シナリオを考えた。

 撮影は3〜5月に行い、同記念館で公開中の施設や展示されているパネルを2人が収録。修学旅行で訪れていた旭川神居中学校の生徒もエキストラ参加した。同曲のイメージに合う夕日や、函館山から見る函館港なども取り入れて北畠さんが編集。2曲分の約10分にまとめ、摩周丸が就航した6月30日にお披露目した。

 その後、北畠さんが連絡船勤務時代の先輩にあたる高木宏二さんにDVDを見せたところ「市内の中学校に寄付しては」と助言をもらい、送付することを決めた。北畠さんは「昨年プレゼントした旭川の中学生も喜んでいた。函館の子どもたちも見てくれれば」、山田さんは「北海道新幹線開業を前に、海の新幹線として活躍した摩周丸のことを少しでも伝えられれば」と話した。

 問い合わせは同記念館(TEL0138・27・2500)へ。

提供 - 函館新聞社

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