摩周丸の功績 曲で語り継ぐ

update 2016/3/8 10:17


 北海道新幹線開業を前に青函連絡船が果たした役割を思い起こしてもらう企画展「海峡が見た夢−青函連絡船から北海道新幹線へ」が開かれている函館蔦屋書店(石川町85)で6日、2014年に制作された「はこだてロマンティック・ビュー 摩周丸賛歌」のCD化を記念したミニライブがあった。

 函館市青函連絡船記念館摩周丸を運営するNPO法人語りつぐ青函連絡船の会と同書店が企画展、ライブを主催。摩周丸賛歌は14年6月、音楽評論家の湯川れい子さんが、同記念館(若松町)のコンパス甲板から一望できる函館港の絶景を広く知ってもらおうと、同所を「はこだてロマンティック・ビュー」と命名し、「ここにふさわしい曲を作りたい」との案で制作が決まった。

 湯川さんが名誉校長を務める札幌スクールオブミュージック&ダンス専門学校の学生(当時)が楽曲制作プロジェクトを結成。同館を訪れてイメージを膨らませ、庄田拓矢さんが作った「心の宝物」が同年11月に最優秀賞となり、函館市長賞も受賞。同法人がCD化した。

 この日は庄田さん(21)、ボーカルの米川尚之さん(21)、キーボードの松井優さん(22)がライブを行い、同曲と松井さんが作った器楽曲「Dreaming〜私の摩周丸」が演奏された。ロマンティックビューの壮大さと港まち函館の情景を感じさせるメロディーと歌に、来場者は聞き入っていた。

 最前列にいた「洞爺丸事件」の生存者で、摩周丸の船長を務めた市内柏木町の山田友二さん(91)は「航海当時を思い出し、感動した。連絡船を語りつぐ素晴らしい曲」と笑顔だった。現在は札幌や東京で音楽活動をしている3人は「山田さんが居たことが分かって、一層気持ちを込めて演奏できた」と話した。

 同企画展は11日まで。同CDは同記念館で発売中。

提供 - 函館新聞社

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