恵山ウニ種苗センター3月末で廃止 代替ウニ種確保
update 2026/2/25 07:16
函館市は、市恵山ウニ種苗センター(市古武井町、山背泊漁港内)を3月末で廃止することを決めた。ウニは市漁業を支えているが、施設の老朽化が著しい上、近年の海水温上昇で現行の生産体制の維持が困難と判断。えさん漁協が同センターから購入していた放流用種苗は、キタムラサキウニが戸井ウニ種苗センター、エゾバフンウニが上磯郡漁協の広域種苗生産施設(知内町)から購入する。
ウニ資源増大のため、旧恵山町が恵山ウニ種苗センターを1989年度に建設し、90年度に供用を開始。えさん漁協に委託し放流用ウニ種苗を生産していた。市によると、開設から35年が経過し、施設の老朽化が著しいことに加え、海水温上昇で貝類などの付着生物が増加し、取水管の閉鎖やポンプ類の破損が頻発し、取水性が低下し現行の生産体制の維持が難しくなっている。
施設は、育成棟・ポンプ室棟、ろ過器2基、培養水槽(屋内5槽、屋外30槽)を備え、最大能力はエゾバフンウニ年300万個(5ミリ種苗)。施設の中で、ろ過器がろ過器脚部の腐食で倒壊の恐れがあるほか、ろ過器内部の塗装剥離でろ材交換ができない状況。直近のろ材交換は2020年に行い、ろ材交換の目安はおおむね3年程度とされているが、できなくなっている。
今年度の生産予定数量は、エゾバフンウニが90万個、キタムラサキウニが100万個の計190万個。えさん漁協が購入し、各浜に種苗を放流する。今年度の予算額は917万2000円。同センターの機能は戸井ウニ種苗センターに集約する。
26年度は、エゾバフンウニのみ30万個購入予定で、キタムラサキウニは天然資源が多いため購入しないという。市水産課は「来年度の購入数量は少ないが、状況を見ながら数量を増やすことも検討する」としている。
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