「特別」ではなく「当たり前」に 七飯中、七飯養護学校がインクルーシブ教育の発表会

update 2026/1/22 07:16


 【七飯】障害のある子とない子が共に学ぶ「インクルーシブな学校運営」の構築を目指す文部科学省のモデル事業について、七飯養護学校(山内功校長)と七飯中学校(細川和成校長)は16日、同養護学校で成果発表会を開いた。「特別支援教育」を特別なものではなく、教育の「当たり前(支援教育)」へとアップデートさせる先進的な取り組みを共有した。

 同事業は、国連の勧告などを受け文科省が全国で実施。両校は「等身大」と「アップデート」などを合言葉に、教職員の合同研修や教科レベルでの共同学習を積み重ねてきた。発表会には両校の教職員や地域住民ら約120人が訪れたほか、70人以上がオンラインで参加し、注目の高さを示した。

 七飯中では、今年度から学校経営の基本方針に「インクルーシブ社会の創り手を育む」という理念を明記。さらに、校内での呼称を「特別支援」から「支援」へと変更するなど、組織全体の意識改革を進めている。発表の中で、七飯中側からは「養護学校との密接な交流により、教職員間の垣根がなくなった」と、組織の変容を実感する声が上がった。

 授業面では、音楽、美術、体育などの各教科で具体的な連携が行われた。単なる「お楽しみ」の交流ではなく、両校の学習指導要領の狙いを両立させるため、対面交流とオンラインを組み合わせた「ハイブリッド型」の単元設計が導入された。音楽の授業では、手話歌の表現力を高めるために互いにアドバイスを送り合い、体育では「インクルーシブ・サッカー」として、障害の有無にかかわらず誰もが楽しめるルールを生徒たちが自ら考え、実践した。

 こうした継続的な関わりにより、生徒たちにも変化が表れた。当初は緊張や戸惑いを見せていた生徒たちも、活動を通じて「自分たちと何も変わらない」「個性あふれる一人一人と付き合うことが大切」と感想を述べるなど、自然なリスペクト(尊敬)の精神が育まれているとした。

 今後は、このモデルを町内の他校や地域全体へ広げることが課題となる。両校は持続可能な体制として、この取り組みを教育課程に定着させ、誰もが輝ける学校運営を模索し続ける方針としている。

提供 - 函館新聞社

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