クックビズ、マルヒロ太田食品を子会社化 きゅういちに続き
update 2025/9/3 07:52
飲食人材サービスを手掛けるクックビズ(大阪市、藪ノ賢次社長)は、1日付で食品製造販売のマルヒロ太田食品(函館市広野町)の全株式を取得し、完全子会社化した。函館では水産加工品製造の久一米田商店の事業を承継した「きゅういち」(同市川汲町、同社長)に続く2社目のグループ化で、後継者不足に悩むマルヒロ太田食品を引き継ぐとともに、同社の主力製品・コロッケの販路拡大を図る。
クックビズは2007年設立。飲食関連業に特化した人材紹介や求人サイトの運営などを手掛け、事業再生支援の一環として2022年には函館地裁に民事再生法の適用を申請していた久一米田商店の全株式を取得、子会社化した。
マルヒロ太田食品は1992年設立の総菜メーカーで、広野町に工場と店舗を構える。北海道産の男爵イモを使用し、カニ、エビ、ホタテなど海産物のうま味を丸ごと詰め込んだコロッケが主力で、大手百貨店の高島屋に出店しているほか、米国やシンガポールなどで物産展を定期的に実施している。今年3月期で売上高が過去最高の約3億円と好調を維持する一方で後継者不足に悩んでいた中、商品力と品質管理の高さ、成長の可能性に着目したクックビズが手を挙げ、子会社化に至った。
1日付でクックビズ執行役員の餌取達彦氏(49)が新社長に就任。餌取社長は「(マルヒロ太田食品は)知名度がないが、商品が非常に良く、知っていただくことで売り上げが増えるだろうというのが投資の大きなポイント。函館発の企業をもっと大きくしたい」と抱負を述べ、きゅういちとのシナジー(相乗)効果に期待するとともに東南アジアでの販路拡大に力を入れる考えを示した。
創業者の太田博氏(71)は特別顧問として会社を支える。「国内では地方の百貨店が厳しいが、海外ではいくらでも仕事がある。北海道の立地を生かした商売をやっていけば、今の10倍はすごくなる」と述べた。
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