グルメ、ヨサコイ、シャワーなど 函館マラソンで市民がランナー後押し

update 2025/6/30 20:26


 函館市内で29日に行われた「2025函館マラソン」では、コースの沿道で一般市民のほかオフィシャル応援団が声援を送った。例年好評のエイドステーションで食のもてなしのほか、今年は暑熱対策としてシャワーステーションを設置するなど、ランナーの力走を後押しした。
 
■冷やし塩ラーメンで英気

○…フルマラソン折り返し地点がある緑の島(第12エイド)では、冷やし塩ラーメンや海鮮丼、フルーツなどを提供した。ランナーは地元グルメを味わってエネルギーを補給、笑顔で駆け抜けた。
 ラーメン店「響」(北浜町、小枝和嗣店長)は店を臨時休業し5人態勢で特別メニューを作った。函館真昆布のだしと塩味を強めにしたスープに麺、鶏肉、キュウリを添えた。「元気に完走してほしい気持ちを込めた」と小枝店長。
 初の函館マラソン挑戦という高知県の会社員、成岡久弥さん(54)は塩ラーメンと海鮮丼の両方を手に取って食べる前に記念撮影。「新鮮でおいしかった。後半も頑張れる」と英気を養っていた。

■初のシャワー 恵みの水に

○…市役所本庁舎(東雲町)付近の旧東雲線では、函館管工事業協同組合(村田信吾理事長)が暑熱対策の本格的なシャワーステーションを設置した。フル、ハーフマラソンのランナーが頭上から降り注ぐ冷水を浴びてリフレッシュした。
 同組合が地域の一大イベントに貢献しようと初めて設けた。貯水タンクなどを使わず、市の本管から直接引っ張った水温20度程度の水は、ランナーにとって恵みのひとときとなった。
 沿道で声援を送りながら村田理事長は「ランナーが想像以上に使ってくれ、用意して本当に良かった」と喜んでいた。

■タオルで疲れ癒やす

○…函館高等支援学校(近藤嘉清校長)は全校を挙げて、ランナーの応援やゴールタオルの配布などに取り組んだ。
 コロナ禍の中止を除いて毎年協力。生徒と教員約140人が競技場内に加え、初めて函館市水産物卸売市場付近(豊川町)のエイドステーションに立ち、2カ所に分かれて応援やごみ拾い、給水支援に携わった。
 伊東晃平さん(1年)は「自分たちの活動を通じて、参加した皆さんにとって、少しでもよい思い出となれば」と、やりがいを感じていた。

■ヨサコイ演舞で後押し

〇…湯の浜ホテル(湯川町1)前では、YOSAKOIソーラン祭り南北海道支部加盟団体4チームの約50人が演舞を披露、鳴子の音に合わせた力強い舞いと声援でランナーを励ました。
 参加したのは「函館躍魂いさり火」「もり・騒乱桜」「函館学生連合息吹」「柳苑謳歌」。沿道はヨサコイの熱気あふれる踊りに包まれた。
 柳苑謳歌の鎌田稜さん(29)は「湯の浜ホテルの協力で広いスペースを確保でき、気持ちよく演舞できた。走る皆さんの力になればと一生懸命応援、私たちも元気をもらえた」と心地よい汗を流していた。

提供 - 函館新聞社

その他の新着ニュース

前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです