函館市電24年度乗客、前年度比10・3%増
update 2025/5/16 07:28
函館市企業局交通部は、2024年度の函館市電の乗客数が前年度比10・3%増の約550万5000人(速報値)だったと明らかにした。新型コロナウイルス禍が明けて観光需要の回復がみられたとともに、函館が舞台となった人気アニメの映画「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」の公開が後押し。関連運行した限定ラッピング市電が人気を集めたことも利用者増加につながった。
11年度以降の乗客数でみると、これまで最多だったのは、北海道新幹線が開業した16年度で580万7709人。コロナ禍前の19年度は544万6828人で、24年度はこれを上回った。
同部によると、利用者が多い主要3電停の十字街、函館駅前、五稜郭公園前の乗客数はいずれも増え、伸びも大きかった。市の人口減少が進み市民の利用者が減る中で、増えた要因は観光客と分析。加えて、昨年度は電停全26カ所中23カ所で、ICカードを利用した乗降者数が増加したという。
昨年4月中旬〜9月末に市内を走った限定ラッピング市電は、外装にアニメの主人公江戸川コナンをはじめ、物語に登場するキャラクターをデザイン。同様に特別ラッピング車両を運行した函館バス3台と合わせ、コナンの聖地巡礼を楽しむ観光客の醍醐味の一つとなった。
また、昨年度は十字街電停の改修を行い、乗り合い環境を改善したほか、函館山周辺の混雑状況をリアルタイムで発信するデジタルサイネージも設置。観光客にとって利便性が向上し、特に滞在型の国内客が増えているとみる。
同部は、オーバーツーリズム対策で職員が乗客、交通整理を行ったことに触れ「今年度も利用者に不便がないように観光客対策をしたい」とした上で「地域の人の足を守るため、安全運行に努めたい」としている。
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