スルメイカ12月22トン 小型船出漁ゼロ
update 2026/1/9 19:34
函館市農林水産部がまとめた市水産物地方卸売市場での昨年12月の生鮮スルメイカ取扱量は、前年同期比1トン減の22トンとなった。小型船スルメイカ釣り漁の出漁はしけの影響で2年連続でゼロとなり、定置網漁や陸送での水揚げが中心だった。1キロあたりの平均単価は同484円安い951円で、4年ぶりに1000円を下回った。
同部によると、22トンの内訳は上旬13トン、中旬9トン、下旬0トンで、小型船は荒天や出漁しても漁獲が見込めず2年続けて操業がなかった。1キロ単価は951円で、取扱金額は同1133万円低い2134万円。
6〜12月の合計は、取扱量が前年度実績(400トン)を大幅に上回る694トン。令和に入り、19年度実績(749トン)に次ぐ2番目の数量となった。同部は「漁期を1カ月残して前年度実績を超えたのは喜ばしい。10月下旬〜11月上旬の盛漁期の休漁がなければ、もっと水揚げが増えたはずで残念。価格的には1キロ1000円を切り、市民が買い求めやすくなったのでは」という。
函館市中島廉売内の紺地鮮魚の紺地慶一社長(63)は「漁師はTAC(漁獲可能量)制度に振り回されて大変な年だった。定置網が好調で、漁獲量は例年より良く、価格も安かった。来期はスルメイカが捕れるだけ捕らせてほしい」と願う。
道総研函館水試の富山嶺研究職員は、今期の漁獲を振り返り「8月までは資源量が低迷する秋季発生系群が漁獲の中心で振るわなかったが、冬季発生系群が加わった9月以降は想定よりも漁獲が上向いた。来遊の中心は東北沖で、波及効果として北海道沖も高い水準の漁獲が続いた」としている。
漁獲枠が上限に達したため、小型船スルメイカ釣り漁は国から採捕停止命令が出ているが、道が知事管理枠を利用し資源調査を目的に漁再開が特例で認められ、今月5日現在でのスルメイカ漁獲量は全道で64トン。
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