商売繁盛願い込め 水産、青果両市場で初競り

update 2026/1/6 20:03


 函館市水産物地方卸売市場(豊川町)と市青果物地方卸売市場(西桔梗町)で5日朝、新年恒例の初競りがあった。市場には青果物や水産物がずらりと並び、今年1年の豊漁豊作と商売繁盛を願って縁起の良い初物を威勢良く取引した。

 ○…青果市場は、午前6時40分から約100人が集まり「初競り式」を行った。田畑浩文副市長が「昨年市場は開設50周年という節目を迎えることができた。苦難を乗り越えながら、市民へ安心、安全な生鮮食料品を供給してきた皆さまの尽力のたまもの」と感謝した上で「市場と青果業界のますますの発展を願う」とあいさつ。

 丸果函館合同青果の勝木敏孝社長は、生産者の高齢化や減少、物流問題に触れ「これからは数量減、単価高の傾向が強くなる。青果物の生産量の確保も大きな課題」と述べた。東一函館青果の木戸浦静男社長の発声で三本締めを行い、中村勇人市農林水産次長が競りの開始を宣言した。

 また、函館巴太鼓振興会のメンバー7人が力強いパフォーマンスを披露、式に花を添えた。初競りはタマネギやキャベツ、ダイコンなど60・3トンを取引した。

 〇…水産市場は午前7時から「初売り式」を行い、約200人が参加。大泉潤市長が、昨年の小型船スルメイカ釣り漁の休漁に触れ「大変苦労の多い一年だった」とした上で「つくり育てる漁業の推進、ふるさと納税での水産加工品の返礼品充実、水産物の消費拡大に取り組む」と力を込めた。

 函館魚市場の松山康史郎社長が「水産資源の減少や海水温の変化、原材料費の上昇で依然として厳しい経営環境が続く。安全で新鮮な水産物を安定的に供給するため、役職員一同より一層努力する」と述べた。

 同社によると、水産市場での2025年取扱量、金額とも前年を下回る見込みだという。ブリや秋サケ、冷凍スルメイカが減った一方、サンマや冷凍ムラサキイカ(アカイカ)が豊漁だった。

 この日は近海産のタコやニシン、タラ、ホッケなど30・7トンの入荷があった。

提供 - 函館新聞社

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