スルメイカ10月124トン 定置網好調 函館市水産物卸売市場
update 2025/11/8 07:32
函館市農林水産部がまとめた市水産物地方卸売市場での10月の生鮮スルメイカ取扱量は、前年同期比52トン増の124トンとなった。定置網漁が堅調だった一方、小型釣り漁は伸び悩んだ。小型船は漁獲枠超過で10月22日から休漁しており「休漁がなければ、水揚げ増が期待できた」(水産関係者)との見方もある。
同部によると、10月の取扱量は2018年以降、3年連続で過去最低を更新していたが、21年に前年を上回る136トンの水揚げがあった。しかし、22年は92トンと再び落ち込み、10月として初めて100トンを下回り、23年が77トン、24年が72トンと低調に推移。100トンを上回ったのは21年以来4年ぶり。今季124トンの内訳は上旬27トン、中旬41トン、下旬56トンで、小型船の出漁日数は前年より6日少ない18日(10月21日まで)だった。定置網漁は同81トン増の87トン、釣り漁は同29トン減の37トン。
一方、1キロあたりの平均単価は同7円安い1091円で、4年連続で1000円を超え、取扱金額は同5583万円増の1億3524万円。
漁期が始まった6月から10月までの累計は、取扱量578トンで、9月に7年ぶりに200トンを超す230トンの水揚げがあるなど、既に昨季のトータル(400トン)を上回っている。
同部は「市南茅部や森町砂原などの定置網漁が好調を維持したが、釣りイカが10月に入ってから落ち込んだ。価格は定置網で水揚げしたイカにしては高めに推移。小型船の休漁がなければ、水揚げ増が期待できただけに残念だ」としている。
函館市中島廉売内の紺地鮮魚の紺地慶一社長(63)は「10月は定置網で捕ったイカが入荷できて高値が抑えられ、売りやすかった。釣りイカ漁を一日も早く再開してもらい、活イカを販売したい」と願う。
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