森町 新種のサクラ、命名権1億円 ふるさと納税返礼品に

update 2025/12/25 07:11


 【森】森町は、オニウシ公園(上台町)に生育するサクラで、正式名称がついていなかった通称「オニウシ水晶」が、新たな品種と認定されたと明らかにした。併せて新品種の命名権(ネーミングライツ)を、ふるさと納税の返礼品とすることを決めた。来年1月中に募集し、寄付金額は1億円。サクラの価値を全国に発信するとともに、将来にわたる育成・管理の財源確保を目指す。地方自治体による命名権の返礼品としては異例の高額設定となるが、歴史に名を刻む機会となりそうだ。

 町によると、今回新たな品種となったのは、サトザクラの一種とされ、町内で「オニウシ水晶」「松月(しょうげつ)異種」と呼ばれていた11本。森町の固有品種は堀井緋桜、駒見桜、青葉枝垂、森小町がある中、町内5品種目となる固有種の可能性があったことから、町は昨年から文献調査を開始。その後、国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所や樹木医らが調査を進めていた。花弁の形などから新たな品種と認定された。

 新品種に関し、町は名称の一般公募も検討していたが、貴重な資源を町内外で共に守り育てる仕組みとして、ふるさと納税を通じた命名権の活用を決めた。新しく命名された名称は、今後の観光資料や図鑑、現地の案内板などで公式に使用される予定だ。

 募集期間は、2026年1月1日から1月31日まで。森町に1億円の寄付を行う個人または団体が対象で、町公式ホームページの専用フォームから受け付ける。

 ネーミングの条件としては、誰にでも覚えやすい親しみやすさ、企業名などが区別できるオリジナリティーがあることなど。応募は1人につき2点まで。

 今回のふるさと納税活用について、町は「町の花であるサクラの育成や管理を充実させるため、地域への愛着と寄付者の思いを込めた名称を全国から公募することになった」とし、参加を呼び掛けている。問い合わせは町商工労働観光課(01374・7・1284)へ。

提供 - 函館新聞社


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