カナダ沿岸警備隊砕氷船が函館に初寄港 相互理解を深めカナダと連携強化
update 2025/7/10 07:30
カナダ海域の治安保全、北太平洋などでの違法漁業の監視活動、各海域での調査などを行うカナダ沿岸警備隊の砕氷船「サー・ウィルフリッド・ローリエ」が9日、函館港に初寄港した。函館海上保安部を表敬訪問し、同保安部の巡視船「つがる」との相互訪船を行った。
同沿岸警備隊はカナダ漁業海洋省の所属。同船は1986年完成の砕氷船で、北極圏など海氷が水面を覆う地域での任務も行っている。5月から2カ月にわたり北太平洋での違法漁業監視活動などを行い、乗組員の入れ替えなどのために寄港した。同警備隊が寄港するのは北海道で初めて。
表敬訪問では、藤吉克博部長が「今回の交流がさらなる相互理解や協力体制の強化につながることを期待している」と歓迎。同船のリチャード・マリオット船長は「函館はとても美しい街。同市とハリファクス(カナダ)とは姉妹都市でもあり、今後長く関係を続けていきたい」と話した。会談後、記念品として同警備隊から同船の記念盾、同海保からはうるし塗りのお盆が送られた。
巡視船つがるでの訪船では、つがるの乗組員による救助訓練が披露され、意見交換などを行った。その後、同船に移動し、船長や乗組員が約1・8メートルの海氷を砕きながらの航行が可能なことや、環境に配慮した燃料を使用していることなどについて解説。同海保の隊員は装備や船内での生活などについて盛んに質問していた。
同巡視船の山下隆之船長は「訓練やさまざまな技術についての意見交換やアドバイスをもらったり、充実した時間だった」と話した。リチャード船長は「両国間の協力は非常に重要で、今回大切な一歩を踏み出した。今後は共同での訓練などまた函館に戻って一緒に活動したい」とした。
同船は同日午後4時に北極圏に向けて函館港を出港した。
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