山内さん(五稜郭支援学校3年)金賞 「全国アビリンピック」ビル清掃競技

update 2018/11/22 07:24


 11月2〜5日に沖縄県で開かれた「第38回全国障害者技能競技大会」(通称・全国アビリンピック)に、ビルクリーニング競技に道代表として出場した函館五稜郭支援学校(田近憲二校長)3年の山内萌さん(18)が、最高位となる金賞を受賞した。同競技での優勝は道内で初。別競技で早くも来年の全国出場を決めており、山内さんは「次も好成績を出せれば」と意気込む。

 昨年夏にあった校内選考を経て、同年10月の全道大会で金賞に輝き自身初となる全国出場をかなえた。大会には22種目に380人以上がエントリーし、山内さんが出場した競技には大会最多の47人が清掃技術の腕を競い合った。

 掃除機を使った「カーペット清掃」と床面の拭き・掃き掃除する「弾性床の清掃」の2課題をこなす。作業の効率性や機材の有効的な取り扱い、ムラのない清掃技術などが試され、授業に加え放課後練習や近隣の会社に出向いて実践的なクリーニングをする企業内実習などで高めた実力を発揮した。

 カーペット清掃では緊張からか掃除機の柄を倒したが、それで吹っ切れたといい「その時に優勝はできないと思ったので、逆にその後の動作が落ち着いてできた」と振り返る。指導に当たった辰野忠輝教諭は「丁寧で安全な作業を心掛ける姿が印象的だった。自己評価は低いようだが、社会人もそろう全国の舞台で実力を発揮してくれてうれしい」とたたえる。

 田近校長も「生徒の励みになる活躍」と評価する。今年の全道大会ではオフィスアシスタント競技で金賞を獲得し、全国2年連続出場を決めている。同校を卒業し社会人として挑む大会について山内さんは「仕事もあるので時間は学生のように確保するのは難しいと思うが、こつこつ頑張りたい」と話す。同校も最大限サポートするつもりだ。

提供 - 函館新聞社

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