市が寄港地観光充実に本腰 来月都内のセミナーでPR

update 2018/10/28 06:31


 函館市は、クルーズ客船の乗客を対象とした広域観光ツアーの造成に本腰を入れる。若松埠頭(ふとう)の暫定供用開始で客船入港数の増加が見込まれる中、道南の自治体と連携し寄港地観光を充実させる考え。客船運航会社や旅行代理店関係者らに道南の魅力を知ってもらおうと、11月13日に東京で開くセミナーでPRする。

 市によると、道南観光を楽しむ乗客向けのオプショナルツアーは、大手旅行会社が平均5つ程度の商品を提供。多くは函館市内を巡るメニューだが、リピーターの乗客が増加する中で定番以外の商品造成が課題となっている。

 函館港に接岸する多くの客船は早朝に入港、夜遅くに出港するため、停泊時間10時間を超す。下船後にバスで大沼や江差などを回るツアーもあるが、一部にとどまるのが現状だ。

 道南全体でクルーズ振興を図る契機にしようと、都内の海運クラブで開く「みなみ北海道クルーズセミナー」は函館、近郊の自治体、観光関係者などが出席予定。函館港利用促進協議会、函館国際観光コンベンション協会との共催で、客船にちなんだ都内でのセミナーは通算3回目。市が函館港の現状を紹介するほか、各市町が魅力を売り込む。

 今年は函館港に27隻の客船が入港し、3年連続で道内最多となる見込み。来年は、世界的に有名な英国の豪華客船「クイーン・エリザベス」(9万900トン)を含む過去最多の50隻前後が入港する予定。市港湾空港部によると、同船の船社から、函館で特別な体験メニューを用意できないか問い合わせがあったという。

 こうした要望は今後も増加が見込まれる。一方、多数のツアーを並べることは旅行会社の負担も大きいことから、市港湾空港振興課は「少人数の参加でも単価が高い旅行商品など、乗客のニーズに合致し、利益を生み出す観光メニューの造成を検討したい」とする。

 セミナーは午後3時〜同6時半。定員100人。申し込みは31日まで。問い合わせは同課(0138・21・3493)へ。

提供 - 函館新聞社

その他の新着ニュース

前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです