函館市電上半期利用9%減、GLAY特需も震災の影響大

update 2018/10/25 07:25


 函館市企業局交通部がまとめた今年度上半期(4〜9月)の函館市電の利用客(速報値)は、前年同期比8・7%減の273万人3000人で、上期としては2年連続で前年を下回った。函館出身のロックバンド「GLAY」による8月の野外ライブで特需があったものの、胆振東部地震に伴う運休や観光客の落ち込みなどが影響した。

 1日当たりの平均利用客は約1万4900人。月別では、ライブのあった8月が前年同月比0・4%増。GLAYをモチーフとした全面ラッピング車両の運行でムードを盛り上げ、特製の1日乗車券の販売などが乗客増につながった。

 一方、4、5月が同13%減となるなど「北海道新幹線開業効果が薄まり」(同部)、8月以外は軒並み前年割れ。特に震災に伴う停電で2日間の運休を余儀なくされた9月は、同15%減と大きく数字を落とした。ただ、クルーズ客船で訪れた外国人客の利用は増加傾向で、1日乗車券の販売も好調だという。

 4月からICカード化した定期券の上半期の販売は、前年同期と比べて1・5倍に増加。6カ月券の新設や、通学定期の割引率を4割から5割に拡充したことなどが数字を押し上げた。

 今年度の輸送人員計画は、昨年度の実績と比べて約50万人少ない520万6000人程度。上期と同様のペースで10月以降も推移した場合は達成できる見込み。同部事業課は「上半期の落ち込み分を下半期でできるだけ盛り返したい」としている。

提供 - 函館新聞社

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