舟こぎ競争白熱、ひろめ舟祭りにぎわう

update 2018/6/10 08:28


 函館市南茅部地区の一大イベント「第33回南かやべひろめ舟祭り」(実行委主催)が9日、臼尻漁港で開かれた。メインの舟こぎ競争には32チームが参加し、抜きつ抜かれつの白熱したレースを繰り広げた。

 舟こぎ競争は、昨年は雨の影響で中止しており、今年は2年ぶりの開催。クロマグロの漁獲枠超過問題を受け、南かやべ漁協の定置漁業者は出場を自粛した。

 開会式では、実行委の加藤詔三副会長のあいさつに続き、ゲームキャラクター「ピクミン」に扮(ふん)した北大水産学部4年の中村陽一さん(21)、宗原聖満さん(同)が力強く選手宣誓した。

 レースは、漁港内の特別コースに設けた400メートル(決勝は600メートル)で速さを競った。ひろめ舟祭り杯と初心者対抗戦に分かれ、予選と決勝の計6レースを展開。1チーム6人でこぎ手は4人。「そうれ」の掛け声に合わせ、舟が力強く進むと、岸壁の観客から応援の声が飛んだ。初めて参加した市職員の星野七重さん(23)は「他の舟の勢いがすごくて、こぐのに必死だった」と笑顔を見せた。

 このほか、大漁旗や電飾で装飾した漁船4隻のいさり火パレード、お笑い芸人「テツandトモ」らが出演したステージショーなどで盛り上がった。

提供 - 函館新聞社

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