ボウリング専用車いすを試作 函館高専

update 2018/4/25 14:46


 函館工業高等専門学校(函館高専、但(※)野茂校長)は、専攻科の課題解決型授業として、ボウリング競技に特化した車いすの開発を進めている。投球時に腕が振りやすいように右手側の車輪を小さくし、左手側の操作だけで直進できるように改良した試作機を開発。24日には学生らが市内梁川町のボウルサンシャイン函館店を訪れ、試作機の課題を探った。

 スポーツ用の車いす開発を進めている長岡技術科学大学(新潟県長岡市)から得た研究テーマで、2016年秋からの取り組み。性能試験には、生産システム工学科長の浜克己教授(60)、同科の中村尚彦准教授(42)、同高専のマイスターとして指導する河口慎吾さん(52)=エスイーシー総務課長=、専攻科2年の安田慎平さん(21)、濱野一生さん(同)が参加した。

 通常の車いすでのボウリングでは、ひざの上に球を置いた状態で両手でこぎ、惰性で進んでいる間に球を持って投球動作に入る。左手だけで車いすを動かすと回転してしまうため、直進するのも難しいなどの課題があった。

 スポーツ用の車いすをベースに改良した試作機の車輪は左が22インチ、右が14インチと大きさが異なる。左の車輪を動かすと右の車輪にも動力が伝わるよう、2本の中心軸をベルトでつなげ、左手だけの操作で直進できる。最初から右手で球を持った状態で進みながらの投球動作が可能で、車輪が小さい分、投球の支障になりにくい。浜教授は「座席の下に車輪がある方がいい」とする。

 試験では学生2人が通常の車いすと試作機でプレイし、条件を変えながら、球の投げやすさや操作のしやすさなどを探った。濱野さんは「体育館で試した時と違い、ボウリング場の床は滑りやすく、向きが変わりやすい」などとし、安田さんは「貴重な経験となったが、まだまだブラッシュアップすべきことがある」と話した。

 今後、学内の発表会に向けて研究成果をまとめるほか、研究技術を受け継ぎ、製品化に関心を持つ企業を探す考え。浜教授らは「試作機の信頼性を改善し、実際に車いすでボウリングをしている人の意見も聞きたい」としている。

※「但」は正しくはにんべんの右に且を置く漢字(ユニコードU+4F39)です。文字化け防止のため置き換えました いーハコダテ事務局

提供 - 函館新聞社

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