「まちのおまわりさん」作文コンで峠下小の2人全国入賞

update 2017/12/26 07:50


 【七飯】全国の子どもたちが警察官との触れ合いをつづる、第26回全国小学生作文コンクール「わたしたちのまちのおまわりさん」(全国少年警察ボランティア協会、読売新聞社など主催)で、峠下小学校(西谷さおり校長)の児童2人が入賞した。同校初のコンクール参加にもかかわらず、校区内の函館中央署峠下駐在所との交流をつづった作品が高い評価を得た。

 入賞は読売新聞社賞の堀野ゆららさん(4年)と審査員特別賞の三浦健太郎君(3年)。同校からは3、4年生7人が、来校して交通安全教室を開いたり社会科の授業に参加したりした同所巡査部長の菅谷均さん(58)との交流をそれぞれ作文にまとめた。

 堀野さんは今春転校してきたといい、校内外で警察官との交流が活発な点を紹介。校外で授業の調べものをしている際、「気を付けて勉強してください」とパトカーに乗った菅谷さんに声をかけてもらったことや、調査発表を聞きに来校してもらったことなどを記しており、「みんなが心優しく安全にくらしているのは、菅谷さんとのたくさんの交流があるから」とつづった。堀野さんは「菅谷さんは仕事中も地域の祭りに来てくれる時もいつも優しくて、みんなにも優しい人だということを教えたい」と述べた。

 三浦君も登下校時の声かけや運動会、収穫祭などを見に来てくれたこと、地域の祭りで相撲を取った際「健太郎君、相撲頑張ったね」と褒めてもらったことを作文で伝えた。三浦君は「(印象的なのは)自転車で危ない乗り方をしないよう教えてもらったことで、受賞はうれしい」と笑顔。文中で「ぼくもまちの平和を守るおまわりさんになって、まちのくらしを守りたいです」と記しているように、菅谷さんに倣って志を強く持っている。

 作文を受け取った菅谷さんは「児童たちが警察活動を応援してくれていることがよく分かり、大変感動した。約35年間の警察人生の中で最大級に光栄な出来事」と喜びもひとしおだ。日頃からあいさつやコミュニケーションの場を大切にして犯罪や事故防止に努めているといい、「住民が『峠下小学校とともにある』という共通認識の下、協働して子どもたちを見守り、育てている。この良好な人的環境があるため児童が伸び伸びと成長しているのだと理解していて、私も峠下小とともにあり続けたい」と話している。

 西谷校長も「今安全に生活できているのは地域に守られているためだということを理解し、これからも峠下地域のことを大事に思ってほしい」と子どもたちに願いを託している。

提供 - 函館新聞社

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