タクシー運転手強殺事件から11年、情報求め街頭呼び掛け

update 2017/12/22 07:45


 しんわ交通のタクシー運転手、八木橋朋弘さん(42)=当時=が何者かに殺害された強盗殺人事件の発生から21日で11年目を迎えた。函館西、中央署は同日、函館地区ハイヤー協会の協力を得て、函館駅前交番付近と昭和タウンプラザで情報提供を呼び掛けた。

 2006年12月21日早朝、函館市港町3の函館港で、タクシーのトランクから八木橋さんの遺体が見つかった。遺体には刃物で刺された跡があり、売上金約2万円が盗まれていたことから、函館西署は強盗殺人事件として捜査している。

 タクシーのGPS(衛星利用測位システム)によると、八木橋さんは同日午前3時50分ごろ、北斗市七重浜1付近で客を乗せ、国道227号を七飯町方面へ走り、同4時20分ごろ、同町峠下付近で停車していたことがわかっている。犯人は峠下で八木橋さんを殺害後、遺体をトランクに詰め、自身の運転で函館港へ向かい、タクシーを乗り捨てて逃走したとみられる。

 同協会の横田有一会長は「事件が風化しないよう遺族の悲しみを胸に活動していきたい。早く犯人が捕まってほしい」と話す。駅前交番では、同署署員や函館地区ハイヤー協会の17人が、チラシやポケットティッシュ200個を配布し、情報提供を呼び掛けた。同署の官能範博刑事・生活安全官は「どんなささいな情報でもいいので警察に寄せてほしい」と話す。情報提供は合同捜査本部(0120・004・179)へ。

 街頭活動の前に、東海ハイヤーや桔梗ハイヤーなどの運転手18人は函館西署駐車場で交通安全宣言。同署の林大輔地域・交通官は「今年は雪が多く路面状況が悪いので、タクシー運転手は見本となるよう安全運転を心がけて」とあいさつした。

提供 - 函館新聞社

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