函工、21世紀枠候補に 函館支部から14年ぶり
update 2017/12/16 07:17
日本高野連は15日、来年3月に甲子園球場で行われる第90回記念選抜高校野球大会の21世紀枠候補9校を発表し、北海道ブロックから函館工業(小島和明校長)が選ばれた。函館支部からの候補は2003年の函館中部以来14年ぶり。1月26日の選考委員会で一般選考の32校、明治神宮枠1校とともに21世紀枠の3校が決定する。
選考されれば、函工としては1963年の夏以来55年ぶりの甲子園で、選抜大会は60年ぶり2度目の出場となる。同支部からの甲子園出場は1997年夏の函大付属有斗以来21年ぶり。
21世紀枠は2001年の選抜大会から始まった。選考基準は秋季都道府県大会ベスト16以上、部員不足や、自然災害で困難な環境を克服、工夫した練習で成果を上げたなどがある。全国9ブロックから1校ずつが候補となり、1月に開かれる選考委員会で3校を選出。道内では鵡川(02年)、女満別(12年)、遠軽(13年)が出場している。
函館工業は1947年夏に甲子園初出場以降、夏4回、春1回の計5回経験し、通算4勝の伝統校だが、ここ半世紀は出場から遠ざかっている。今年は夏の南大会でベスト4、秋季全道大会には4年連続で出場し、公立校で唯一ベスト8入りした。
候補選出の理由としては、5競技が使うグラウンドで限られた環境の中で実績を残し、地区に良い影響を与えていることや、「五稜星の夢イルミネーション」で電飾の手伝いなどのボランティア活動も積極的に行っていることなどが挙げられた。
午後3時に発表され、同45分ごろに校内でミーティングを開き、山本裕也監督が3年生を含めた部員59人に伝え、「周りの人たちに感謝して、模範となる行動をするように」と呼び掛けた。時田幹太主将(2年)は「自分たちの力だけではなく、先輩たちの力や学校の伝統が認められてうれしい。気になっていたので、ホッとした。甲子園は小さいころからテレビで見てきて、今一番近いところにある」と吉報を待っている。
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