江差追分全国大会時の宿不足、「イベント民泊」で解消へ

update 2017/6/3 07:59


 【江差】毎年9月開催の江差追分全国大会に伴う町内での宿泊場所不足解消に向けて、江差町は今年、国のガイドラインに基づいて有償で対応する「イベント民泊」に初めて取り組む。大会前後に合わせた9月14〜18日で、自宅を提供する町民(一次募集)を今月30日まで募集している。

 イベント民泊は旅館業法の規制緩和によるもので、宿泊先確保とともに観光振興や消費拡大などを狙い、1年に1回(2〜3日ほど)のイベント開催時に実施できる。

 江差追分全国大会は今年で55回目。毎年国内外の予選を突破した精鋭が自慢ののどを競い、大勢を魅了する。一方で遠方からの出場者や観客らの宿泊先の確保が長年の課題だ。

 町によると、町内には9宿泊施設126室、計約310人の収容規模のため例年満室が相次ぎ、近隣町のほか函館などに宿泊拠点を置いて江差に通わざるを得ない状況が少なくない。

 これを受けて、江差追分会などは昨年から同制度の内容を探り、6月の町広報誌に「自宅提供者を募集します」と周知。食事提供の無い素泊まりが基本で、有償の幅などは個々に対応し「大会の盛り上げ役はもちろん、遠くから江差に来てくれる参加者らと町民の一層の交流を育む素晴らしい機会にもなるはず」(同会事務局)とする。

 問い合わせは江差追分会(0139・52・5555)へ。

提供 - 函館新聞社

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