ダンサーの境井さんがエンターテインメントバー11日オープン「外国人観光客もてなす」

update 2017/1/1 08:16


 函館市美原でダンス教室などを運営する「オスカライズ」が11日、湯川町にエンターテインメントバー「Neo Japanese Bar 桃太郎」をオープンさせる。同社副社長でダンサーの境井里枝さんが国内外で社交ダンスの修行や試合出場を重ねた経験から、観光地である古里の活性化につなげたいと発案し、代表を務める。「外国人観光客に喜んでもらうことで、湯川地区が盛り上がれば」と願っている。

 境井さんは2006年、現在は夫で同社社長の岡田巧さんとカップルを組み、07年にプロ競技会デビュー。函館を拠点とし、全国で行われる大会で上位進出を重ねたほか、海外で試合や修行を積んだ努力が実り、13年にJBDF(日本ボールルームダンス連盟)のプロラテンA級に昇級。同年にオスカーダンスアカデミー(美原)を設立。競技の普及と自己研さんに励んでいる。

 14年に競技活動を休止した時、「函館で、海外で見てきたような劇場を作りたい」と夢を抱いた一方で、市内に外国人観光客が増加する中、夜に娯楽を楽しむスポットが湯川地区にないことを気に掛けていた。自身が海外で文化やコミュニケーションの楽しさを学び、「踊りは言葉の壁を超え、歓迎したいという思いを理解してもらえる」と考え、お酒とショーを楽しむバーを作ることにした。

 函館市電・湯の川温泉電停前にあった2階建物件を昨年12月から改装を始めた。1階にカウンターのほか、約1メートル×2メートルのステージを設ける。15〜20人程度が入れる広さで「舞踊家の表現が伝わりやすい空間」と話す。資金の一部をクラウドファンディングで募集したところ目標額を上回り、2階に予定するセミナーを開くスペース作りを早めるとする。

 店名は「店は桃源郷をイメージしたことと、台湾などの人が分かりやすい漢字を入れたかった」と紹介。「三味線など日本の音楽で踊る作品を見てもらったりし、外国人観光客をもてなしたい」と話す。「バーは劇場建設への第一歩で、古里への恩返し。競技活動もさらに上を目指したい」と話し、飛躍の1年に向け目を輝かせる。

提供 - 函館新聞社

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