インクルーシブ遊具の設置進む 函館市内の公園 ニーズ多様化に対応

update 2025/12/30 20:13


 函館市は、市内の公園に障害の有無に関わらず、誰もが一緒に遊ぶことができるインクルーシブ遊具の設置を進めている。姿勢の保持が難しい子どもや幼児でも楽しめるハーネス(固定具)付きのブランコ、車いすから乗り移りしやすい回転遊具など、これまで公園4カ所に計10基を設置。新年度は旧市街地東部の面積が大きい公園に、同様のブランコを設ける見込み。

 市民の身近な公園は、住宅地に点在する街区公園といった小規模な公園も含め市内に379カ所ある。市は、市公園施設長寿命化計画に基づき、維持管理のための撤去や更新を毎年度行っており、今年度は富岡3丁目緑地の従来の遊具のほか、公園5カ所を更新。また、利用者のニーズの変化に対応するため、機能を再編、集約化する公園の再編計画の策定を検討している。

 インクルーシブ遊具の設置は、2023年度から実施。市総合福祉センター(あいよる21)に隣接する若松緑地の砂場が更新時期を迎えたことに加え、駐車場もあり比較的大きく、利用者が多い公園であることから、初の設置場所に選定。立ったままや車いすに座ったまま、自分の高さに合わせ砂遊びができる砂場が誕生した。

 また、23年度、市梁川交通公園の改修工事、リニューアルに合わせ、ブランコ、ネット遊具、回転遊具、音遊具を設けた。24年度は市民の森にブランコ、昭和公園にブランコ、ドーム型遊具、回転遊具、跳躍遊具を設置。今年度の設置はないが、体に制約がある子どもでも楽しめたり、多くの子どもが一緒に多様に遊べたりする場所が増加している。

 市公園河川整備課は「公園施設の再編、整備や更新を行う際は、利用者や地域住民、障害者団体などの意見を参考にしながら、インクルーシブ遊具の設置についても検討する。多様化した利用者ニーズに対応した公園づくりに努めたい」としている。

提供 - 函館新聞社

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