日本アマチュア無線連盟渡島桧山支部長佐々木さん、アマチュア無線開局50周年で記念誌出版

update 2025/12/24 20:07


 日本アマチュア無線連盟渡島桧山支部長の佐々木朗さん(65)=函館市銭亀町=は、自身がアマチュア無線を始めて今年で50年を迎えたのを機に、「開局50周年記念誌 JH8CBH」をこのほど自費出版した。国内外の人々と電波でつながって半世紀。「いろいろな人とおしゃべりができる、無線の楽しみを次の世代に伝えたい」と話している。

 函館出身の佐々木さんは1975(昭和50)年、中学3年で電話級アマチュア無線技士の資格を取得し、コールサイン「JH8CBH」を開局。以降、電信級、第2級を経て97年に第1級を取得した。アマチュア無線の部活動が当時盛んだったことから旧函館東高を進学先に選び、道教育大卒業後は日高管内を振り出しに渡島、桧山で教員を勤め上げ、赴任地でも自宅にアンテナを立ててやりとりを続けた。

 50年の節目に「交信証を作ろうかとも考えたが、もともと物を書くのが好き」と、1カ月半ほどで一気にまとめた。無線との出合いから開局、教員時代の出来事を無線と絡めてつづっているほか、全国の交信仲間から寄せられたメッセージや、2021年の北海道・北東北縄文遺跡群の世界遺産登録を記念した特別局設置の取り組みなど活動レポートもふんだんに盛り込んだ。

 現在も毎日、国内や海外との交信を続けており、無線の魅力を「不確実性」と語る。「きょう電波がつながっても、明日つながる保障はない。アンテナの向きや周波数を変えたり、自由に工夫できるのが面白い」というのが理由だ。

 21年に同支部の支部長に就任。昨年再任され、若い世代に無線を知ってもらうためのイベントを精力的に企画。今年8月にモールス符号の体験を軸とした催しでは、参加者の2人が講習会を経て資格を取得した。「我々の世代でも、家にいて誰ともしゃべらないという人もいるが、アマチュア無線は家にいれば全国の人とつながれる」と強調。「無限の楽しみを伝え、次の世代を育てていくのが、自分を育ててくれた先輩たちに対する恩返し」と話している。

 記念誌は50部ほど作成し、希望者には配布する。問い合わせは佐々木さん(090・8277・9744)へ。

提供 - 函館新聞社

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