ハンドボール「彗星ジャパン」トニー監督が函館訪問 中学生を指導
update 2025/10/15 07:23
ハンドボール男子日本代表「彗星JAPAN」のトニー・ジェローナ監督(52)が10〜12日に来函した。11、12の両日は地元中学生を対象に講習会を開き、参加者は濃密な内容のトレーニングをこなし、競技への理解を深めた。
トニー監督はスペイン国籍で、昨年8月に代表監督に就任。2028年のロサンゼルス五輪の出場に向けて代表選手を強化するほか、幅広い世代や地域への普及活動に積極的に関わっている。講習会は今年度の函館市スポーツ協会特別支援事業として実施。今年のJOC大会に出場した約35人が参加した。
2時間の練習を計3回行った。基本的なメニューとして行う攻守の対応を変化させ、3対3から4対3など、場面が変わっても即対応できるように進めた。そのために瞬時の判断力や行動力を磨くことを求め、トニー監督は通訳を入れて積極的に語り掛け、選手を奮起させていた。悪い場面はすぐにプレーを止め、良い動きには拍手が送られ、参加者は日本代表レベルの練習に汗を流していた。また、フルコートでなくハーフコートで3対3などのメニューを増やすようにアドバイスした。
トニー監督は「皆さんと一緒に練習できたことにお礼を言います。いろんなプレーや対応を話したが、パスは質を高くミスをしないように。英語の勉強も忘れずに」と話した。函館巴中の伊藤壮良(2年)は「攻守ともに新しい経験ができた。頭を切り替えて次々に取り組むことが大切で、今後の練習や試合に生かしたい。有意義な講習会を作ってくれたことに感謝します」と話した。
講習会に先立ち、10日は函館ハンドボール協会(松喜美夫会長)役員とともに大泉潤市長を表敬訪問した。トニー監督は来函前、函館に五稜郭跡があることを調べ、故郷スペインにあるハカ(サン・ペドロ城)と同じ星型城塞があることに興味を示していることなどを話した。
また、同協会がロス五輪前に函館で強化合宿を開いてはという案に、トニー監督は「東京の施設だけでなく地方で行うことは、その場所へ競技の振興、友好活動につながる」とし、「予算という問題はあるが、トレーニング施設が空港から近く、リラックスできる温泉があり、食べ物もおいしいことが良い」と函館へ好感触を話した。
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