東京の不動産開発会社、函館市内に物流施設進出 民間投資で初の工業団地

update 2025/9/25 07:19


 不動産開発の霞ケ関キャピタル(東京、河本幸士郎社長)は24日、函館市内に工場併設型倉庫施設「ファクトリー&ロジスティックスパーク」(仮称)を進出させると発表した。賃貸型の工場と倉庫を一体開発し、物流の効率化に貢献するとともに、道内外から食品の生産・加工テナントの誘致を図る。同日、同社と市は地域活性化に関する連携協定を結んだ。

 市によると、民間投資による工業団地の開発は今回が初めて。同社は函館の持つ食のポテンシャル(潜在能力)の高さ、フェリーやJR貨物など交通の面で本州への玄関口になっていることから、進出先に選んだ。また、市内食品加工場の6割で施設が老朽化しており、施設のレンタル需要が見込めると判断した。物流施設の土地売却がまだ正式に決まっておらず、進出予定地の場所や規模は明らかにしていない。投資額は70億〜80億円を見込み、2029年度の竣工(しゅんこう)を目指す。

 締結式は、河本社長と大泉潤市長が協定書にサイン。市長は「市は人口減、若年層の流出、経済の縮小という課題を抱えている。課題解決のため、企業誘致や地元産業の活性化に取り組んでいるが、計画は基幹産業の食品製造業にとっても製造・物流の効率化など波及効果をもたらす」と述べるとともに「人口が減っていくとすれば、生産性を上げていくしかない。計画が地域経済の新たな成長の起点となる」と期待を込めた。

 新たな物流施設は、輸送や設備、空間、人材、保管、システムをシェアすることで配送費ゼロを実現し、物流の効率化を図る。

 同社は2011年9月に設立。物流施設、ホテル、ヘルスケア事業が柱で、25年2月末の事業規模は5982億円。函館では、ホテル「ファブ函館」(大手町)を手掛けている。

提供 - 函館新聞社

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