北斗市出身成迫さん 日本管打楽器コンクールユーフォニアム部門1位に

update 2025/9/17 07:33


 北斗市出身で東京芸術大学4年の成迫萌桜(もえみ)さん(22)が、第40回日本管打楽器コンクール(日本音楽教育文化振興会主催)のユーフォニアム部門で1位に輝いた。全4部門の1位入賞者の中から聴衆の投票で選出される「聴衆賞」も手にし、「自分でも信じられない」と喜びをかみしめている。

 成迫さんは小学2年生からユーフォニアムを始め、小中高と吹奏楽部に所属。現在、同大音楽学部器楽科でユーフォニアムを専攻している。

 同コンクールは、国内の管楽器・打楽器分野でもっとも権威がある競技会で、若き演奏家の登竜門として知られる。成迫さんは、大学2年次に続き2回目の出場。これまで各部門は3年に1回実施のため、次回は大学卒業後を想定していたが、40回の節目で開催楽器部門の変更があり、当初予定より1年早い挑戦が実現した。

 一次予選、二次予選、本選は、すべて課題曲が異なり、「技術的に難しい曲ばかりで、心が折れそうになった」と振り返る成迫さん。前回のコンクールで敗退した一次予選を通過後、二次予選は観客の拍手も大きく「やり切った。これで駄目なら悔いはない」と思える演奏をして、同部門の出場120人の上位5人に選ばれ本選へ。大学同期生が本選に向け頑張る姿に「負けていられない」と自分を鼓舞し、当日は7人の審査員から高評価を受け、部門1位に輝いた。

 8月のコンクール後、9月3日には表彰式と各部門1位受賞者の演奏会が東京芸術大学奏楽堂で開催。芸大フィルハーモニア管弦楽団との共演で、本選課題曲のカール・ジェンキンス「ユーフォニアム協奏曲」を演奏し、聴衆が特に感銘を受けた奏者に投票する「聴衆賞」に選ばれた。

 成迫さんは、1位の結果に「うれしいというより信じられないという感じ。栄誉ある賞をいただけて光栄」、聴衆賞には「賞を取るというより楽しく演奏しようと思っていた。本当にびっくりした」と笑顔がこぼれる。

 26日まで母校の市立函館高校で教育実習に臨むなど、充実した大学生活を送っており「毎日刺激がたくさんある。好きなことを全力でできる環境で過ごせて幸せ」と語る。今後に向けては「賞に恥じない音楽家になれるよう、これからも努力を続けていきたい」と話している。

提供 - 函館新聞社

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